サラカエル 1 (電撃コミックス) ■【オススメ】ヒロインは、口枷をした少女。 口枷しているといってもSM的な話なわけではない。冒険もの、 それも明るいものではなくダーク・ファンタジーである。 が、全体の雰囲気は脳天気な空気を装っており、読んでいて鬱々した気分に襲われる類のものではない。 口枷をして喋らない少女が旅路に。よぼよぼの老人は、その外見によらず凄腕の剣士。他に巨人な娘もおり、襲おうとする敵を二人が排斥する。狙われる理由は、この少女が言葉を発すると、それが現実のものになるという、神の力というか神そのものであるがゆえ。教会が長く保護し、しかし知識を教えずにいた血族が、 言葉を手に入れたがために迎えた危機。少女はそれを飲み込み、 神の力を失うための旅に出ている、という次第。 最初はお色気混じった珍道中ものというだけか、と思ったが、設定が徐々に明らかにされ、しかも一筋縄ではいかない世界の