序 多くの暦やカレンダーには「24節気」が載っている。これは古くから季節の節目とされてきたもので、特に立春、立夏、立秋、立冬は各々春夏秋冬の始まりとするのが伝統的な考え方である。 さて、この24節気というのは、簡単に言えば1太陽年を24等分したものである。江戸時代まで用いられて来たいわゆる「旧暦」は1朔望月を1箇月とするものであるから、12箇月では354日程度となり、1太陽年よりかなり短い。このためときに「閏月」を設けて1太陽年に近付けるわけであるが、そのときに24節気が用いられる。これに関する詳しい解説はたとえば海上保安庁海洋情報部のページの「こよみあれこれ」に見られるが、つまりは太陰暦に太陽暦の要素を組み入れるために考案されたもの、と考えて差し支えなかろう。実際、旧暦というのは「太陰太陽暦」と呼ばれる。 平気法と定気法 ところで、24節気の定め方には2つのものがある。 ひとつ