富士通は2017年3月までに業務アプリケーションの保守作業を効率化する解析サービスの提供を始める。プログラムを自動解析して業務ロジックの複雑度を自動的にはじき出す。大規模システム向けで、大量のプログラム資産から重点的に保守するべきプログラムを絞り込みやすくなるという。提供価格は個別見積もりとなるが100万円以上とみられる。 富士通研究所がこのほどCOBOLプログラムを対象とする解析技術を開発した。プログラム中で「金額」や「会員区分」といった業務で使うデータを計算したり判断したりする「業務ロジック」を自動的に識別できる解析技術で、同社によれば世界で初めてという。 複雑度を数値化するに当たっては、業務データを含む条件式や計算式の出現回数、ならびに式が含む業務データの項目の出現回数などを基にして計測する(図)。従来は条件分岐の数やプログラムの大きさなどを基に複雑度を計測することが多かったが、業務