記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 「あしたのジョー」の舞台となった東京・山谷のドヤ街(簡易宿所街)には、「単身、高齢、低所得、公的ケアからの排除」となった人々が集まっている。老後難民が着実に増えている現代日本の負の縮図であり、山谷には日本に普遍する問題が凝集されている。そんな街で民間のケアサービスが堅実な経営のもと、弱者が切り捨てられることのない地域づくりを試みている。あしたのジョーのごとく、皆が「あしたはきっと何かある」と思える社会は生まれるか。そこに、近代資本主義の「次」を予感させる萌芽がある。 山谷という街 山谷のいろは会商店街のアーケードにかかる垂れ幕 「あしたのジョー」の舞台はこの山谷の街だった。 「山谷(さんや)」と呼ばれていた街(東京・台東区の北東に位置する地域)に足を踏み入れたのは、陽がだいぶ傾
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