区長に就任して半年、自然エネルギー活用戦略として打ち出したのは、「地産地消」と「地域間連携」のふたつの柱だった。特に、住宅都市である世田谷区では「屋根」に注目するのと同時に、区内ではやれない自然エネルギー活用を友好交流都市とリンクすることによって実現する道を選ぼうと考えている。 「屋根」と「友達」が自然エネルギー活用のカギ 自然エネルギーの活用を広げていくにはどうしたらいいか。机上の空論ではなく、地に足の着いた取り組みを進めるうえで、私は二つのポイントを掲げています。ひとつは「地産地消」、もうひとつは「地域間連携」です。 地産地消といっても、88万の人口を抱える世田谷区には空き地が少なく、メガソーラーや大型の風車などを設置することは現実的ではありません。ただ、視点を変えれば、見える風景も変わってきます。空から世田谷を眺めると、屋根が連綿と続いているのです。 一つ一つの屋根は小さくても、世田