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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (20)

  • 15年間植物状態の男性の意識を回復、定説覆す

    迷走神経刺激の前と後(Pre-VNSとPost-VNS)に、植物状態の患者の脳内でどのように情報の共有が増加したかを表すイラストレーション。(PHOTOGRAPH BY CORAZZOL ET AL) 植物状態が1年以上続いた場合、症状は恒久的とみなされ、回復の見込みはないと考えられてきた。 だからこそ、自動車事故後に15年間植物状態だった男性が意識を取り戻したというニュースは驚きを持って受け止められた。脳は、そのように機能するはずがないのだ。 フランスの研究者が、ある装置を35歳の患者の胸部に埋め込み、迷走神経に電気を流し刺激した(VNS)。迷走神経とは、頸部を通り腹部まで伸びる脳神経で、覚醒や注意に関係している。 この刺激療法を毎日1カ月間続けた結果、あらゆる望みが断ち切られていた男性は、驚くべき回復を見せた。この研究は、9月25日付けの科学誌「Current Biology」に発表さ

    15年間植物状態の男性の意識を回復、定説覆す
    shueiwaka
    shueiwaka 2017/09/28
     ”植物状態”の定義がかなり曖昧な感じ。 「今回の研究を率いたアンジェラ・シリグ氏は、「意識がこの世に存在しない状態」と説明する」
  • ローマ時代の戦車レース、非常に珍しいモザイク画

    キプロスの考古学者たちが数年がかりで発掘したのは、およそ2000年前、ローマ時代の貴重な床モザイク画だ。(参考記事:「謎の古代モザイク画、秘められたユダヤ人への伝言」) 幅25メートルを超えるモザイク画に描かれているのは、ローマ時代の戦車レースの様子。「ヒッポドローム」と呼ばれる屋外の専用競技場で行われていて、馬や騎手の名前を表す古代ギリシャ語も添えられている。 このモザイク画は、紀元4世紀ごろの邸宅のギャラリーの一部だと考えられている。考古学者らは、ほんのわずかしか残されていないローマ時代のモザイク画の一つだと見ている。(参考記事:「古代シナゴーグで発見された“場違いな”もの」) モザイク画が見つかったのは、キプロスの首都ニコシアから22キロほど離れた場所にあるアカキという村だ。AP通信によると、1938年に村の農家が偶然、この邸宅の別の部分からモザイク画の一部を見つけた。それまでは長い

    ローマ時代の戦車レース、非常に珍しいモザイク画
    shueiwaka
    shueiwaka 2017/08/10
    「モザイク画が見つかったのは、キプロスの首都ニコシアから22キロほど離れた場所にあるアカキという村だ。AP通信によると、1938年に村の農家が偶然、この邸宅の別の部分からモザイク画の一部を見つけた。」
  • ブロントサウルス、本物の恐竜として復活へ

    1800年代後半に古生物学者が想像したブロントサウルス。水生で、カマラサウルスと同じ頭骨が描かれている。その後の研究で、ブロントサウルスの頭骨はもっと細く、馬に似ていたと判明することになる。 あなたが子供のころ「ブロントサウルス」に心を躍らせ、そんな恐竜はいなかったと後に知ってがっかりした一人なら、朗報だ。あの巨大かつ温和な恐竜が戻ってくるかもしれない。 独立の種ではないとされてきた恐竜ブロントサウルス。巨体を誇るこの竜脚類はアパトサウルスであり、かつての研究者が別種と勘違いしたのだと長く考えられてきた。ところが最新の研究で、その地位が回復される可能性が出てきた。 オンライン学術誌「PeerJ」に今月7日発表された研究結果によれば、ブロントサウルスは立派に一種をなす恐竜だったという。それどころか、アパトサウルスとブロントサウルスはそれぞれ異なる属に分類されるほど差が大きいとのことだ。 こう

    ブロントサウルス、本物の恐竜として復活へ
    shueiwaka
    shueiwaka 2017/06/19
    頭骨を間違えて復元したものが「ブロントサウルス」と呼ばれていた、という話とは別の問題か。
  • 第5回 競争か協調か、火星を目指す世界の動き

    2014年12月、NASAは新型の有人宇宙船オリオンの無人機で試験飛行に成功した。写真はデルタIVヘビーブースターで同機を打ち上げる準備をしているところ。(Lockheed Martin) 火星に人類を送り込もうという気運は、世界的に高まりつつある。1960年代初頭に米国と旧ソ連の間で繰り広げられた宇宙開発競争は、もはや過去の話だ。国の威信をかけて争っていた20世紀とは違い、現在は各国が連携して火星到達に必要な技術開発を進めようとしている。従来から米国は協力を積極的に進めてきたが、さらに範囲を広げて世界が連携し、火星に無人探査機を送り、最終的には人類の火星到達を目指そうと、各国で協議が進められている。 例えば、欧州、ロシア中国、インドが協力関係を結び、そこに米国やその他の宇宙開発に挑む国々も加わる。そのように一致団結すれば、資金面でも技術面でも人類の火星到達は現実味を帯びてくる。民間企業

    第5回 競争か協調か、火星を目指す世界の動き
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/12/21
    無人機のサンプルリターンさえ具体化していない現時点では、あまりリアリティを感じない。
  • ハワイ固有の小さい蛾のグループ、絶滅の危機

    米国ハワイには、世界でこの島々にしかいない小さなガ(蛾)のグループがいる。まつげほどの大きさしかないものもいて、長年、見つけるのも研究するのも難しいとされてきた。 だがナショナル ジオグラフィック協会のエクスプローラー、クリス・A・ジョンズ氏はその難題に取り組んでいる。たとえば彼は、この小さなガの幼虫が特定のハワイ原産の植物だけをべることをつきとめた。幼虫は、自分がべる植物の葉の内部組織に潜りこんで暮らすのだ。(参考記事:「コスタリカ 昆虫中心生活 第11回 葉っぱの芸術家たち」) 彼が調べているのはハワイ固有のフィロドリア属(Philodoria)のガで、これまで40種以上が確認されている。どれも近縁の仲間であるにもかかわらず、べる植物は種ごとにバラバラで12もの科におよぶ。ところがそれらの植物の多くが、現在、絶滅が危ぶまれる状態にある。 「それぞれの種が特定の植物をべる一方で、

    ハワイ固有の小さい蛾のグループ、絶滅の危機
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/11/25
    「ハワイでは、開発や土地利用の変化、外来種の侵入などによって常に自生の植物がおびやかされている」どこの島でも最悪の外来種は人間という事か。
  • 地球の表面、30年前より陸地が増えた

    過去30年で新たに水に覆われた場所は青色、陸地となった場所は緑色で示されている。(MAP COURTESY GOOGLE) 海面上昇や極地の氷の融解が報じられる昨今、私たちは水没する陸地が毎年増えていると思いがちだ。確かに、それが当てはまる地域もある。だが最新の研究で、実際には陸地が30年前よりもわずかに増えていることが分かった。(参考記事:「気候変動、最新報告書が明かす5つの重大事実」) 科学者らは、40年以上にわたって人工衛星ランドサットから送られてきた地球の写真とグーグルアースエンジンを使い、地球のどこが水に覆われ、どこが乾いた陸地になったのかを地図上にまとめた。その結果が冒頭の画像だ。1985年から2015年までの間に、海や湖から陸地になった面積は約17万3000平方キロ。一方、水中に沈んだ陸地の面積は11万5000平方キロだった。差し引きすると、九州と四国を合わせたのとほぼ同じ広

    地球の表面、30年前より陸地が増えた
  • 白亜紀末にいるはずのない小型翼竜を発見

    恐竜の時代が終わりに近づく白亜紀末、地上にはティラノサウルスのような巨大な恐竜がのし歩き、空には大型の翼竜が飛び交っていた。今回、この時代にはいないと考えられていた小さな翼竜が見つかり、古生物学者を驚かせた。8月31日に科学誌『Royal Society Open Science』に掲載された。 化石を発見したチームによると、およそ8500万年前~7000万年前に生息していたこの翼竜は、体高はネコと同じくらいで、翼を広げた長さ(翼開長)は1.5mほどだったという。(参考記事:「翼開長6.4メートル、古代の巨大海鳥」) 論より証拠 今回の発見は、通説に疑問を投げかけるものだ。論文著者の1人で英サウザンプトン大学とブリストル大学に所属するエリザベス・マーティン=シルバーストーン氏は、「この化石により、白亜紀末にいるはずがないと言われてきた小型の翼竜が実在していたことがはっきりしました。論より証

    白亜紀末にいるはずのない小型翼竜を発見
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/09/02
    同時期の鳥類の多様性との比較から「小型翼竜は鳥類に圧迫されていなくなった」と考えられているわけで、1種類の発見で既存の説が大きく変わることは無いのでは。
  • イヌ家畜化の起源は中国、初の全ゲノム比較より

    2015年9月、インドネシアのリアウ州カムパルの森林火災の後、イヌを散歩させる男性。新たな研究により、イヌは東アジア南部で最初に家畜化されたことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY TANTO H.,XINHUA PRESS/CORBIS) 人間社会に疲れた私たちを癒してくれるイヌは、もとをたどればオオカミだ。だが、オオカミが人類の友になった過程は長らく分かっていなかった。 イヌの起源について、有力な説は主に2つある。ひとつは人類が1万年前~3万2000年前に、おそらく中国を含む東アジア南部のどこかでオオカミの家畜化を始めたというもの。これは、母から子へと受け継がれるミトコンドリアDNAを調べる研究による。そしてもうひとつは、イヌの家畜化が始まった場所はヨーロッパか中東というものだ。こちらはほかの遺伝子マーカー(ゲノム上に分散するDNAの断片など)を調べた別の研究の結果である。(

    イヌ家畜化の起源は中国、初の全ゲノム比較より
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/09/01
    「イヌが2つの段階を経て家畜化されたことが明らかになった。最初の段階は約3万3000年前に現在の中国で始まり、その1万8000年後からの第2段階で、完全に飼いならされたイヌが世界中に広まり」
  • 1年の「火星」生活から帰還、VRの効果は

    8月28日、1年間のドーム生活を終えて出てくる6人のクルーたち。米国ハワイ州のマウナロア山で行われた模擬実験は、火星への長期滞在を想定したものだ。(Photograph Courtesy University of Hawai’i) 米国ハワイ州のマウナロア山で、シェイナ・ギフォード氏が赤い火山性の土壌を手のひらにすくい上げ、土の香りを深々と吸い込んだ。 「素晴らしい。やっぱり地球が一番ね」 医師でジャーナリストのギフォード氏は、たった今、1年間に及ぶ火星ミッションの模擬実験を終えたところだ。6人のクルーたちは、マウナロア山の標高約2500メートルの地点に建てられた2階建てのドーム型施設で暮らしてきた。火星の宇宙ステーションでの長期滞在を想定して、隔絶された環境で生活する実験のためだ。(参考記事:「火星ミッション模擬実験、参加者に聞く」) 8月28日、クルーたちは実験を開始した2015年8

    1年の「火星」生活から帰還、VRの効果は
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/08/31
    「初めて居住施設内でVR環境が使えるようになり、独自の仮想現実を構築したり、外の世界から送られてくる30種類のVR環境やメッセージを体験したりできた」
  • 「犬肉祭り」が中国で開催、食用に1万匹とも

    中国南部、玉林で21日に始まった犬肉祭りで売られる犬たち。(PHOTOGRAPH BY ANDY WONG, ASSOCIATED PRESS) アジアには数百年、あるいは数千年にわたって犬を用にしてきた国々がある。だが、中国・玉林の比較的新しい犬肉祭りに対しては、犬の扱いとべ方の両方をめぐって世界的な論争が起こり、中国国内の人々をも二分する状況となっている。 10日間にわたる「茘枝狗肉節(ライチ犬肉祭)」は6月21日、中国南部の玉林市で始まった。この催しは、20年ほど前から夏至に合わせて毎年開かれている。 祭りの期間中に肉処理される犬は約1万匹に上るとみられ、その多くが火鍋で提供される。 70%が「犬肉をべたことがない」 祭りを主催しているのは一般市民と民間企業であり、中国政府は国レベルでも地方レベルでも公式に推奨してはいない。地元でも賛否は割れている。市外からの観光客を熱心に歓

    「犬肉祭り」が中国で開催、食用に1万匹とも
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/06/24
    日本のクジラ食みたいなモノか。
  • 小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか

    6600万年前、メキシコ東部に小惑星が衝突し、恐竜を絶滅させた。新たな研究により、当時の詳細な状況が明らかになってきた。(Photograph by TIm Peake, ESA, NASA) 6600万年前、中生代最後の日の太陽が昇る朝を想像してみてほしい。 光の束が現在のメキシコ・ユカタン半島の海岸沿いに広がる沼地や針葉樹の森に降り注ぎ、温かいメキシコ湾の水は生命で溢れている。 いまでは「失われた世界」の住民である恐竜や巨大昆虫が、鳴き声や羽音を響かせて生命を謳歌しているさなか、山ほどもある小惑星が、時速およそ6万4000キロの速さで地球に向かっていた。 ほんの束の間、太陽よりもはるかに大きくてまぶしい火の玉が空を横切る。一瞬の後、小惑星は推定でTNT火薬100兆トン分を超える規模の爆発を起こして地球に激突した。 衝突の衝撃は地下数キロに達し、直径185キロ以上のクレーターを作り出し、

    小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/06/15
    「小惑星の衝突後数分から数日の間に見られた破壊的な現象に注目が集まりがちだが、最終的に恐竜を含む地球上の生命の大半を消し去ったのは、より長期的な環境への影響だ」
  • 【動画】ザトウクジラが桟橋前で大口開け食事 

    静かな湾内の桟橋の前。海から泡が浮き上がってきたかと思うと、1頭のザトウクジラが水面に顔を出し、巨大な口を開けた。 漁師のサイ・ウィリアムズ氏がこの場面を撮影したのは、2016年5月2日。場所は米国アラスカ州南西部の都市ケチカンにあるマリーナだ。同氏は自分の船の下に大きな生きものがいることに気づき、その動きを追っていたところ、海面に泡が浮いてきてクジラが出現したという。桟橋から1メートルも離れていない至近距離で、周りには船が停泊し、見物人もいたなかでの出来事だった。 「ハラハラしました。ものすごく大きいので、船か桟橋にぶつかるかと思いました」と、ウィリアムズ氏は語る。 ビデオカメラはクジラの姿を鮮明にとらえた。大きな下顎にフジツボがついているのさえ見てとれる。 「こんな桟橋のすぐそばにザトウクジラが現れるとは、驚きです」と語るのは、米オレゴン州立大学教授の海洋生態学者リー・トレス氏。「ザト

    【動画】ザトウクジラが桟橋前で大口開け食事 
  • 超精細、冥王星の最高解像度画像

    NASAの探査機ニュー・ホライズンズが冥王星の帯状の領域を最高の分解能で撮影した画像を組み合わせたもの。画像下のスクロールバーを使うか、画像をスワイプすると、全体像が見える。

    超精細、冥王星の最高解像度画像
  • 火星を周回する宇宙ステーションの計画を発表

    NASAの火星周回探査機が撮影した火星。巨大なマリネリス峡谷が写っている。(PHOTOGRAPH BY NASA) 世界有数の航空宇宙関連会社である米ロッキード・マーチン社は5月18日、2028年までに人間を火星に送り込むという計画を発表した。同社が提案するのは、火星の地表に人間を降り立たせることではなく、国際宇宙ステーション(ISS)のような有人宇宙船を火星の軌道に投入することだ。 NASA(米航空宇宙局)は現在、火星の有人探査に向けて、実現可能で費用対効果の高い火星ミッションのアイデアを募っている。ロッキード社の計画は、米国ワシントンD.C.で開かれた「Humans 2 Mars Summit」で発表された。(参考記事:「米スペースX、2018年の火星探査計画を発表」) 同社の副社長で民間宇宙プロジェクトのゼネラルマネージャーであるワンダ・シガー氏は、発表の際に、「私たちが提案するのは

    火星を周回する宇宙ステーションの計画を発表
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/05/24
    「私に分かるのはただ、同社のすばらしいビデオによれば、2028年に人類の火星到達が実現するらしいということだけです。具体的な想定が分からないので、決定的な答えは出せません」 宇宙開発では良く見るパターン。
  • バスコ・ダ・ガマ艦隊の沈没船を発見

    船に搭載された重砲は沈没後間もなく引き揚げられた可能性が高いが、現場からは数十個の砲弾が見つかった。(PHOTOGRAPH BY DAVID MEARNS, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 中東オマーンの遺産文化省は3月15日、大航海時代のものとしては最も古いヨーロッパの沈没船が同国沖で発見されたと発表した。ポルトガルの伝説的探検家バスコ・ダ・ガマが、2度目となるインド航海(1502~1503年)で指揮をとった艦隊のうちの一隻「エスメラルダ」号のものと思われる。 最初に沈没船の所在が確認されたのは1998年のこと。その後2013~2015年にかけて、オマーンの遺産文化省と、沈没船の引き揚げを専門とするデビッド・ミアーンズ氏のブルー・ウォーター・リカバリーズ社の協力により、発掘調査が行われた。ナショナル ジオグラフィック協会も、この調査を支援している。 回収された

    バスコ・ダ・ガマ艦隊の沈没船を発見
    shueiwaka
    shueiwaka 2016/03/17
    「バスコ・ダ・ガマが、2度目となるインド航海(1502~1503年)で指揮をとった艦隊のうちの一隻「エスメラルダ」号のものと思われる」
  • 定説を覆す、異例だらけの新種クジラの生態

    マダガスカル島、ノシ・ベ沖のツノシマクジラの親子。手前にいる母親が餌をべている。(PHOTOGRAPH BY S. CERCHIO) 流線型のすらりとした体を持ち、日のクジラ学の第一人者であった大村秀雄氏の名にちなんで「オオムラクジラ」とも呼ばれるツノシマクジラ。新種のクジラと判明して10年が経っても、その全貌は謎に包まれたままだった。というのも、これまで生きた個体の目撃報告があっても不確かで、習性はおろか体の模様すらわかっていなかったからだ。 研究者たちは断片的な手掛かりをつなぎ合わせ、観察が困難なツノシマクジラの生態を解き明かそうとしている。マダガスカル島沖で最近行われた調査では、ツノシマクジラはエビに似た小さな生物を大量にべ、同様に「濁った海水」を口いっぱいに飲み込んでいることも確認されたが、この行動もまだ解明しきれていない。 米国ボストンにあるニューイングランド水族館の生物学

    定説を覆す、異例だらけの新種クジラの生態
  • 【写真集】中国の月面探査機「嫦娥3号」が見た月

    嫦娥3号が2013年12月23日に撮影した、4枚の写真からなるモザイク画像。探査車「玉兎(ぎょくと)」の右側のソーラーパネルが、傾いた日光をうまくキャッチできるように少し下向きになっている。 (PHOTOGRAPH BY CHINESE ACADEMY OF SCIENCES, CHINA NATIONAL SPACE ADMINISTRATION / THE SCIENCE AND APPLICATION CENTER FOR MOON AND DEEPSPACE EXPLORATION/EMILY LAKDAWALLA) 中国の月探査機「嫦娥(じょうが)3号」の鋭い目で見た月面だ。 嫦娥3号は2013年12月14日、探査車「玉兎(ぎょくと)」とともに月北部の「雨の海」に着陸を果たした(月の「海」は玄武岩で覆われた黒い部分を指す)。これにより中国は、ソビエト連邦および米国に次いで月面への

    【写真集】中国の月面探査機「嫦娥3号」が見た月
  • 19世紀に北極海に沈んだ探検船の内部が明らかに

    ソナーによる探査で、エレバス号の船体はほぼ無傷と判明。フランクリン探検隊を乗せてテラー号とともに出港したが、1846年に氷に阻まれた。テラー号はまだ見つかっていない。(Photograph by Parks Canada, EPA) 晩夏の北極圏。珍しく穏やかな天候と澄んだ水が、カナダの考古学者たちに味方していた。この国で最も有名な沈没船、フランクリン探検隊の「エレバス号」の内部を、これまでで最も鮮明に見ることができたのだ。 英国海軍部が、サー・ジョン・フランクリン率いる探検隊を派遣したのは1845年。大西洋と太平洋を結ぶ「北西航路」開拓のための北極海調査が目的だった。しかし、隊は出航から間もなく失踪。以来150年以上にわたり、数多くの捜索隊がエレバス号とテラー号の2隻を見つけようとカナダの北極圏を探し回ったが、両号の行方は知れなかった. カナダのスティーブン・ハーパー首相が昨年、北極圏

    19世紀に北極海に沈んだ探検船の内部が明らかに
    shueiwaka
    shueiwaka 2015/10/14
    「将来は船倉の調査もできるのではないかと考古学者たちは期待を寄せている。実現すれば、探検隊が採取していた科学標本や、場合によっては写真が見つかる可能性もある」
  • ダーウィンフィンチのゲノム解読が広げる種の概念

    ガラパゴス諸島に生息する小型の鳥「ダーウィンフィンチ」のくちばしのさまざまな形は、生物の自然選択の研究において重要な意味を持つとみなされて来た。 (左はダーウィンによるイラスト、右はガラパゴスフィンチの写真)(Photographs by Paul D.Stewart, Science Photo Library/Corbis and Joel Sartore, National Geographic) 幅広いくちばし、細長いくちばし、尖ったくちばし、先の丸いくちばし。辺境のガラパゴス諸島に生息するフィンチに見られるくちばしの多様さは、生物は環境に適応して変化して来たとダーウィンが考えるきっかけとなった。 そのくちばしの多様性を生み出すある遺伝子を「ガラパゴスフィンチ(学名:Geospiza fortis)」の DNA を分析していた科学者らが発見し、ヒトの顔の形成に関わる遺伝子がさまざま

    ダーウィンフィンチのゲノム解読が広げる種の概念
  • 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因

    人がべているウナギは19の種・亜種が知られるウナギの一種、ニホンウナギで、日韓国台湾中国など東アジア一帯の海域の回遊してくる。沿岸に回遊してきたシラスウナギ(ウナギの稚魚)は河川を遡上して成長し、そこで5~10年程度過ごした後に、繁殖のために河川を下って海に下る。 ウナギは5~8月の新月の直前に、グアム島近く、西マリアナ海嶺南端付近の太平洋で産卵するとされる。卵からふ化した仔魚はほとんど自分では泳がずに海流に乗って西に移動、その後黒潮に海流を「乗り換えて」北上し、東アジア各国の沿岸までたどり着く。 これがウナギの長く、不思議なライフサイクルだ。 こうしてみるとウナギの生息のためには、河川の上流域や湖沼から下流域を経て公海に至る広い範囲の環境がきちんと保全されていなければならないことが理解できるだろう。河口域の干潟や浅海部分も、遡上前のシラスウナギや、海に泳ぎ出す直前の親ウナギ

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