二つのベクトルa, bがあるとき ベクトルaとbの内積は次のように表される。 したがって 「ベクトルの内積って何?」 という質問に対しては 2つのベクトルの要素を順番にひろって、それらを掛け合わせたものを全部足したもの と答えることができる。 ベクトルが2次元または3次元の場合、このようにして求めた値がたまたま次の値と一致する(θは2つのベクトルの成す角)。 (このことを証明を紹介しているWebページはたくさんある。たとえばここ。) このように、2つのベクトルの要素を順番にひろって、それらを掛け合わせたものを全部足したものが、 たまたま幾何学的な性質を表す「角度」に結び付けられるため、何かと便利に使える。 例えば、物体になされた仕事は「物体に加わる力のベクトルと、物体の移動を表すベクトルの内積」で表される。 上の図の例では、ベクトルFで示される力で、物体がベクトルdで示されるだけ移動した場