近年、中国市場開拓における日台企業アライアンスのニュースが減ってきている。中国での経営を深めてきた日系企業にとって台湾企業の伝統的な優位性が弱まっているように見える。しかし、金融危機以降、中国の内需市場開拓に対中ビジネスの重点を置き始めた日本企業の経営戦略の変化や両岸(中台)急接近を背景に、日台企業アライアンスを再認識する必要がある。 1.相互の優位性を発揮した日台企業のアライアンス これまで、日本企業の持つグローバルなブランド力や高い技術力と台湾企業の持つローカル市場力(中国大陸における人脈、商慣習の深い理解、政府関係など)と低コスト生産力を補完させてきた日台アライアンスが中国で有効に機能してきた。具体的には、日本企業にとって以下の分野で台湾企業を活用するインセンティブがあった。 第1に、中国における台湾企業の生産や販売ネットワークの活用。生産分野では、台湾企業の生産拠点を利用すれば、中
「先行する紀伊国屋に、ジュンク堂が新規参入」-。十年ほど前、福岡市で大手書店の進出・売り場拡大が相次いだ「天神ブック戦争」を思わせる状況が、台北市で起きている。海外とはいえ、日本への関心度が特に高い台湾。日本の大手書店の店舗拡充は、日本人駐在員だけでなく、地元住民にも「日本の情報や文化に触れやすくなった」と喜ばれている。 (台北・小山田昌生) 日本人駐在員家族が多く住む台北市北部の天母(てんむ)地区。5月に開業した百貨店、太平洋そごう天母店の7階にジュンク堂書店の台湾1号店、台北天母店が店を構えた。 売り場の7割を占める日本書籍は約10万冊。現地書店と提携し、台湾書籍も置いている。来店客の9割は台湾人。渡辺健店長は「台湾の方から日本の専門書の問い合わせも多い。料理やファッション、芸能の本は日本語の読めない方にも人気がある」と、読者層の幅広さに目を見張る。 これまで台湾で日本の本を買う場合は
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