2019年のATypI(国際タイポグラフィ会議)が、東京で開催されます。4月3日に発表会が開かれ、概要やテーマが発表されました。 ATypI とは、タイプコミュニティおよびビジネスのためのグローバルフォーラム。タイプデザイナー、タイポグラファー、グラフィックデザイナー、出版社などがATypIの会員となり、40以上の国から参加。 毎年開催されるカンファレンスでは、タイプデザインおよびタイポグラフィの歴史、文化、伝統を取り上げるだけではなく、コンテンポラリーなデジタルフォントの促進、画期的なタイポグラフィーやタイポグラフィックデザインの発掘、タイプデザインの権利維持を目的とした活動なども展開しています。 4月3日に都内で開催された概要発表会では、ATypI会長のジェリー・レオニダス氏、前会長のホセ・スカリオーネ氏、理事 兼 財務担当のカリーマ・エル・ビーヘアリー氏が来日。「ATypI 2019
花森安治の描く明朝体を見ると、ドキドキする。 途切れてしまいそうに繊細な横画が生み出す緊張感と、フリーハンドで太く描かれた縦画から来るのどかさと安心感。そのコントラストに引きつけられ、目は思わず言葉を追う。決してまっすぐではなく、まるで無地のハガキに書かれた手紙のようにうねりながら組まれる言葉は、直に話しかけられているかのように、心に飛び込んでくる。 花森安治は、雑誌『暮しの手帖』の創刊編集長だ。自ら企画を立て、取材し、写真を撮り、原稿を書き、レイアウトをし、カットや表紙画を描き、校正をし、新聞広告や中吊り広告の制作も手がけた。〈それが編集者としてのぼくの、なによりの生き甲斐であり、よろこびであり、誇りである〉(同誌100号「編集者の手帖」より)。本展「花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼」は、『暮しの手帖』の出版活動をひとつの雑誌を超えた「運動」としてとらえ、生活者にメッセージを伝
東京2020大会エンブレム最終候補4作品が4月8日に発表されて、25日に最終決定されるとか。前にも書いたようにエンブレムそのものはもちろん、それに伴って開発されるオリジナル書体もホントは注目していきたいところ。最終候補に使われている書体はどんなもんなんでしょうか。軽く調べてみました。 東京2020大会エンブレムデザイン募集のご案内(募集要項)(PDF)によると、「ワードマーク等について」という項目があります。アレ「ワードマーク」って言うんですね。以下に内容を引用します。 ワードマーク等について ワードマーク(②)はすべて大文字で「TOKYO 2020」としてください。オリンピック・パラリンピックともに同じ書体とし、既存の書体ではなくオリジナルの書体を開発してください。なお、応募段階では汎用の書体の使用も認めますが、最終的にはオリジナルの書体が必要なため、採用にあたっては修正をお願いすること
みなさんこんにちは、大日本タイポ組合の塚田です。そういえば、いま渋谷パルコで「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」ってのやってますね。TOMATO結成25周年ですって。つまり僕らが最初にTOMATOを見たのは90年代ってわけ。あのころの空気感とか思い出したりして、ひとつの時代、文化なんだなぁと思うわけですけども、まず目に入るのが告知物を含め、パルコ渋谷店を中心に渋谷のあちこちに散りばめられているこのグラフィック。ていうかフォント。一目瞭然パルコのロゴで使われているアレで、これを見たときには「あー! ズリい〜!」と思いました、正直。 大日本タイポ組合も2015年11月にギンザ・グラフィック・ギャラリーで「字字字 大日本タイポ組合」をやったとき、gggのロゴに「ウかんむり」を載せて「字字字」にした、っていうのをやりました。田中一
街で見かける機械彫刻の文字にはどんなものがあるのか、写真を見ながら話をする。左より、聞き手の雪 朱里 (『もじ部』編著者)、鳥海 修さん(字游工房)、川名 潤さん(prigraphics)、小宮山 博史さん(佐藤タイポグラフィ研究所)。 「機械彫刻」とは、回転する刃物を備えた彫刻盤を用いて、アクリルやプラスチック、金属などの材料に文字を彫刻することで、「工業彫刻」ともいわれます。「機械彫刻用標準書体」とは、彫刻盤によって文字を小型に彫刻するときの標準書体のことで、主に汎用平面彫刻機という機械を用いて彫られます。通産省(当時)管轄の工業技術院を中心に、機械彫刻業界のメンバーや書体デザイナーで構成された原案作成委員会により、1969~1984年にかけて、JIS規格で定められました。 「JIS Z 8903 機械彫刻用標準書体」の特徴を説明していく。 上はJIS規格票「JIS Z 8903-19
大日本タイポ組合が2002年に開催した「♪素晴しい〜Y.M.C.展!」で御披露目した「YMCフォント」が無償ダウンロード可能となっています。 「YMCフォント」は、Y(イエロー)M(マゼンタ)C(シアン)と名前の付いた3つの書体をそれぞれの名前で配色し、重ね合わせることで文字が見えてくるフォント。 2002年にGallery ROCKETで開催した「♪素晴しい〜Y.M.C.展!」で御披露目し、数量限定でパッケージ販売されていました。 当時のフォントファイル形式はTrueTypeとType1でしたが、今回OpenType形式の「YMC 再生(YMC Reunion)」を新たにリリース。ファイルが別々だったアルファベットとカナがひとまとまりになり使い勝手も良くなっています。 また、当時、展覧会場で流れていたBGM集「YMCD」もSoudCloudで公開、こちらも無償ダウンロードが可能となってい
−print gallery TokyoのWebサイトより抜粋− ベルント・クーヘンバイザー(1969−)はハイデルベルクとシュツットガルトで音楽とデザインを学び、1996年からは自身のデザインスタジオをミュンヘンに構える。 デザイナーを〈コンテンツに文化的な付加価値を与える媒介者〉と位置づけ時に企画・編集・執筆まで携わることでも知られる。音楽レーベルECMや出版社ラース・ミュラー、文化交流機関ゲーテインスティテュート、あるいはアーティストからの個人的な依頼まで、大小様々な主に文化関連の分野で幅広く活躍、数度にわたり「ドイツの最も美しい本」を受賞している。 いわゆる「スイスタイポグラフィ」の流れを受け継ぎつつも、まず〈形〉ありきではない、より内容に即したコンセプチュアルなアプローチをとるグラフィックデザイナー、ベルント・クーヘンバイザー。 本展では、クーヘンバイザーがこれまでに手がけてきた
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