たづがね角ゴシックという、モノタイプ社が初めて作った日本語書体です。本文にも使えますが、私はサインなどに使っていただくのが良いと思います。というのも、ローマ字に視認性の良さで知られるNeue Frutigerを使っているからです。ところで、FrutigerとHelveticaを比較するために遠くから見ると、Helveticaの方が少しつぶれて見えるのが分かります。このような視認性の良さが、Frutigerが色んな国の交通システムで採用される理由です。日本でも、空港やサインに使われている書体を見ると、枠の中いっぱいにデザインされた字が標準になっています。今まではそれが当たり前だと思われていましたが、果たして本当にそうでしょうか。Frutigerのように判別性の良い書体が段々選ばれるようになったように、日本語も枠いっぱいにデザインされたものから移りつつあるのではないでしょうか。そのような時代の