三月に北海道新幹線が開業するのに伴って廃止される寝台特急カシオペア(写真、上野-札幌)について、JR東日本などが六月以降、青函トンネルを通って北海道に向かうツアーのための団体列車として復活させる方針を固めたことが、JR関係者への取材で分かった。カシオペアの名称も存続する見通しで、全室個室の豪華列車は引き続き人気を集めそうだ。 本州と北海道を結ぶ青函トンネル(五三・八五キロ)は北海道新幹線の開業後、電圧が新幹線用に変更される。カシオペアを引っ張る在来線用の電気機関車は走れなくなることなどから、JR東とJR北海道は寝台特急としての継続を断念した。 JR東は廃止後、管内を周遊する列車としての活用を検討する一方、北海道への運行継続を模索。関係者によると、JR貨物が新たに開発した機関車を六月以降、青函トンネルを走るため借り受け北海道も運行できることになったという。