大阪府の松井一郎知事は9日、府議会で継続審議していた朝鮮初中級学校9校への補助金計約8300万円について、うち8校が北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記らの肖像画を職員室に掲げていることを理由に補助を見送り、予算計上を1校分約800万円に減額する方針を明らかにした。橋下徹前知事は教室からの肖像画撤去を支給要件としていたが、松井知事は「職員室も教室に含む」と述べた。 府によると、現時点で、府内の朝鮮初中級学校9校のうち8校が職員室に肖像画を掲げており、支給対象は9校から1校に減る。府は12月府議会に減額した補正予算案を提出する方針で、過半数を占める大阪維新の会は可決させる方向だ。 府は外国人学校に対し、教育環境の向上などのため補助金を支出してきた。橋下前知事が公立高校の授業料無償化をきっかけに、朝鮮学校への補助金について再検討を指示。昨年3月には、朝鮮総連との関係を断つ▽金総書記らの