草創期のテレビ界で放送作家として活躍し、「上を向いて歩こう」をはじめ多数のヒット曲を作詞するなど多方面で才能を発揮した永六輔(えい・ろくすけ、本名・永孝雄=えい・たかお)さんが死去したことが11日分かった。 83歳だった。 東京・浅草出身。10代の頃のNHKラジオへの投稿がきっかけで放送作家の道へ進む。ラジオや草創期のテレビ番組に携わり、1961年から66年まで放送されたNHK「夢であいましょう」などの人気番組の脚本を書くかたわら、自らも番組に出演し、独特の早口なしゃべりで人気者になった。 作詞家としては、中村八大さんが作曲し、水原弘さんが歌った「黒い花びら」が59年に第1回日本レコード大賞を受賞。以後も中村さんとのコンビで「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」「遠くへ行きたい」などの国民的ヒット曲を送り出した。
千葉市中央区の市立小学校が昨年夏、プールの給水口の栓を閉め忘れ、水を大量に流失させた事故をめぐり、市教委の対応がインターネット上などで波紋を呼んでいる。県水道局からの請求額約438万円の全額を該当校の校長、教頭、ミスをした教諭の3人が自己弁済することで決着に至ったが、近年の類似事故をみても現場の教諭らだけで全額負担するケースは珍しい。 該当校では20代の男性教諭が昨年7月、プールの水を浄化しようと給水口の栓を開けたまま閉め忘れ、18日間にわたり水を流失させた。市教委は弁護士との相談や類似事例の調査などを通じ弁済方法を検討していたが、昨年12月に校長ら3人から弁済したいと申し出があったため、意向を尊重し受け入れた。負担は3分の1ずつで、1人当たり約146万円となる。 この問題が報道されると、ツイッターなどで「業務上のミスによる損害を個人に弁済させるべきなのか」との疑問が噴出した。 類似
衆院予算委員会は15日午後、安倍晋三首相と関係閣僚が出席して経済などに関する集中審議を続けた。 最近の株価下落で年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用損拡大が指摘されていることに関連し、首相は「想定の利益が出ないなら当然支払いに影響する。給付に耐える状況にない場合は、給付で調整するしかない」と述べ、運用状況次第では、年金支給額の減額もあり得るとの認識を明らかにした。 民主党の玉木雄一郎氏への答弁。首相は「運用は長いスパンで見るから、その時々の損益が直ちに年金額に反映されるわけではない」とも強調した。
米ニューヨーク市ですし職人がすしを握る際、ゴムまたはプラスチック製の手袋着用を義務付ける市当局の衛生基準に反対の声を上げる店が現れ始めた。日本料理の“伝統”を壊すだけでなく、衛生効果がどれだけ上がるか疑問とされるためだ。手袋着用の是非は、すし愛好者も巻き込み大きな論争となっている。 マンハッタンで10月下旬、すしを素手で握ったとして、デイビッド・ブハダナさん(29)が料理長を務めるすし店「スシ・ドージョー(道場)」が一時的に閉店を命じられた。地元紙でも大きく取り上げられるなど、ニューヨーク市民の間で人気の店で、ブハダナさんは最近、伝統的な手法にのっとった握り方を復活させようと、衛生基準廃止の署名運動を開始した。 ニューヨークの心臓部「グランドセントラル駅」近くの人気すし店「スシ・ヤスダ」の幹部、スコット・ローゼンバーグさんも最近、地元紙デーリー・ニューズに、「手袋を脱ぎ捨てろ。すしのた
政府・与党は70歳以上が支払う医療費の上限額を2017年度から引き上げる方針を決めた。来年度の診療報酬改定で、診察料を増額する財源の一部に充てる。負担増となる高齢者の反発も予想されることから、具体的な引き上げ幅は来年夏の参院選後に議論し、来年中に決める。 医療費の自己負担割合は所得や年齢に応じて原則1~3割だが、高額療養費制度で月ごとの支払額に上限を設けている。70歳以上なら70歳未満よりも上限額は低めに設定され、外来だけの受診ならさらに優遇される。年収が現役世代並み以上の70歳以上の人が外来受診する場合、医療費はいくらかかっても月約4万4千円払えばよい。 このため財務省は、70歳以上の高齢者の上限額を70歳未満の現役世代並みの水準に引き上げる高額療養費制度の見直しを検討。政府の経済財政諮問会議は4日に公表した財政健全化の改革工程表案で、見直しについて「16年末までに結論を出す」として
自民党関係者「議員逮捕なんてしたら、検察によるクーデターだよ」危機感ゼロの安倍・二階派「認めさえすれば立件されない」見方広がる
これまでペットの人気を二分してきた犬と猫。長く犬のリードが続いていたが、猫が逆転する日が近々やってきそうだ。小型犬ブームが落ち着き、散歩やしつけの手間から犬を飼う人が減る一方で、猫を家庭に迎える人が増えている。 【写真】昨年から猫と暮らし始めた自営業の女性。「この子がいない生活は考えられない」=大阪市、加藤諒撮影 ペットフードメーカーの業界団体「一般社団法人ペットフード協会」(東京都)は1994年から全国調査を実施し、犬と猫の推計飼育数を発表している。昨年の調査では、犬は1035万匹、猫は996万匹だった。調査対象を5万人に増やした過去5年で見ると、犬は12・8%減少する一方、猫は3・6%増えている。飼育世帯数では犬が上回るが、このペースだと今年の調査で猫の数が初めて犬を抜く計算だ。 今年の調査は今月9日で終わり、来年初めに発表の予定。協会の越村義雄名誉会長(67)は「犬を新たに飼う動
ロンドン中心部にある創作日本料理店に、思わず目を疑ってしまうこんなネオンサインが掲げられていました。「売春婦あります」。現地の日本人らが「日本人を侮辱している」「女性への差別だ」などと声を上げたところ、ロンドンのフェミニスト団体がこれに呼応。ツイッターでボイコット運動を展開した結果、看板は取り外されることになりました。しかしオーストラリア人店主は「これはアートだ」などと持論を語っていました。 【写真】ロンドンの下品な看板 ほかにも「口にできない」ひどい言葉が… 問題の店はロンドン中心部の王立公園、ハイドパークの近くにある「Kurobuta」。日本企業のロンドン駐在員の西井大祐さん(28)は先月、友人と店を訪れてネオンサインを見つけました。「日本語が分からんことをええことに調子乗っとるなあと思った」と西井さん。友人と看板のことを話題にしていると店の女性従業員が「日本人でしょ?何て書いてあるの
岐阜県警生活安全総務課と岐阜中署は19日、県迷惑防止条例違反の疑いで、岐阜市の無職男性(51)を書類送検した。 書類送検容疑は、9月18日午後4時35分ごろ、市内のコンビニ駐車場で、通り掛かった女性(19)に「いじめてほしい。奴隷にしてください」などと声を掛け、公共の場でみだらな言動をし、女性をはずかしめた疑い。 署によると、男性は「他人に支配されたい願望を満たしてくれる女性を見付けたかった」と供述。これまでも、JR岐阜駅などで不特定多数の女性に声を掛けていたという。 県内の女子高校生から報告を受けた県教育委員会が、インターネット上で同様の被害に遭った書き込みが多数寄せられていることを確認し、警察に相談。8月から捜査し、女性に声を掛ける男性を確認した。ネット上では「奴隷おじさん」と話題になっていた。
楽天・大久保博元監督(48)が、今季限りで辞任する意向を固めたことが28日、分かった。就任1年目ながら、最下位に沈んでいる成績不振の責任を取るもので、今後、球団との話し合いの席で辞意を伝えるとみられる。2013年に球団初の日本一になった楽天は、その翌年から2年続けて監督交代という異常事態を迎えることになった。 大久保監督は、2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出が遠のいてきた8月中旬以降、辞意を固めたという。関係者が「チームの低迷を重く受け止めて、自ら責任を取ることにしたようだ」と認めた。近く球団と話し合い、辞任を申し入れる。 2013年の日本一から、わずか1年でリーグ最下位に転落した昨年10月、大久保監督は1年契約で楽天の第5代監督に就任。星野仙一前監督(68)=現シニアアドバイザー=の野球を継承しつつ「常勝軍団をつくる」と、目標を掲げた。紅白戦での8人野球など、アイデアに満ち
父の腕に抱かれ、ハンカチで口元を押さえる少女。BC級戦犯としてフィリピンで死刑判決を受けながらも恩赦によって横浜港に帰還した元日本兵と、約10年ぶりに再会した子どもたちの写真が、1953年7月23日の本紙に載った。その少女、尾畑慶子さん(76)=旧姓前川、横浜市鶴見区=は「これで元に戻れる、と思いました」と当時の心境を振り返る。けれども、そこに母の姿はなかった。夫が戦死したとの誤報を信じて再婚していたからだ。市井の人の「戦争」は続いていた。 「私は覚えていないんですが、お葬式をしたと母から聞きました」と慶子さんは話す。終戦から2、3年後に父・前川治助さんの戦死公報が届いた。母の邦子さんは、生活を案じた近所の人の紹介で再婚した。2人の幼い弟は新潟の父方の実家に引き取られ、母は新しい父との間に妹と弟をもうけた。 治助さんがフィリピンの刑務所で健在だと分かると、邦子さんは煩悶(はんもん)した
ふりかけをめぐって親子げんかになった末、高校1年の長女(15)に包丁を向けてけがをさせたとして、大阪府警河内長野署は9日、殺人未遂容疑で、大阪府河内長野市千代田台町の無職女(35)を現行犯逮捕した。「包丁を構えただけで、殺すつもりはなかった」と容疑を否認している。 同署によると、女は食事中、「ご飯にふりかけをかけないでいいでしょ」などと長女を怒ったことで口論になり、台所から包丁を持ち出した。女は「親子げんかになっている」と自ら110番。駆けつけた署員が身柄を拘束したという。 逮捕容疑は9日午後3時50分ごろ、自宅で長女の右手に包丁で軽傷を負わせたとしている。 女は今年3〜6月、長女や中学3年の長男に物を投げたり、髪の毛を引っ張ったりしており、同署が虐待の可能性があるとして、3回にわたって府富田林子ども家庭センター(児童相談所)に通告していた。
学校で転んでけがをしたら、保健室で消毒をしてもらう−。そんな光景がなくなりつつある。外科医の中で主流となっている「傷口は流水で洗い流す。消毒液は使わない」という応急処置法が、教育現場でも浸透してきたからだ。 傷、消毒せず、乾かさず 治りが早い「湿潤療法」 ただ、家庭では「傷口にはまず消毒液」との認識が根強い。消毒液を使わない小学校では、児童や保護者を安心させるため、さまざまな工夫もなされている。 福岡市博多区のある小学校の保健室を訪れると、処置台に消毒液は一本も置かれていなかった。養護教諭によると、3年ほど前から原則として傷に消毒液を使わなくなったという。 代わりに置かれているのが「まほうのみず」。養護教諭は「流水で洗い流した後に、魔法の水で消毒をするように洗ってあげると、子どもたちは安心する」と話す。中身は、実は普通の水道水だ。低学年の子どもたちのために、半年前から始めた工夫という。
幼少期の性的虐待で心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病を発症したとして、北海道釧路市出身の40代女性が叔父に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は8日付で、叔父側の上告を退ける決定をした。女性の請求をほぼ認め、叔父に約3000万円の支払いを命じた二審札幌高裁判決が確定した。 訴訟では、不法行為から20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」が経過したかどうかが争点だった。叔父は虐待について一部認めていた。 二審判決によると、女性は3歳から8歳にかけて叔父から繰り返し性的虐待を受けた。これが原因で1983年ごろにPTSDなどを、2006年ごろにうつ病を発症したが、病名の診断を受けたのはいずれも11年だった。 一審釧路地裁は、除斥期間の起点を遅くとも最後に虐待のあった83年と判断し、女性が提訴した11年には20年が経過しているとして、女性の請求を棄却した。 これ
福井県の西川一誠知事は8日、国会内で山崎正昭参院議長と面会し、参院選挙区の「1票の格差」を是正する選挙制度改革で、隣接する選挙区を統合する「合区」に反対する提言を手渡した。 提言は福井のほか、山形、石川、奈良、鳥取、島根、高知、宮崎の8県知事の連名。いずれの県も、民主、公明両党が合意した「10合区」案の合区対象となっている。 提言は「東京一極集中を是正し、地方の活性化を図るには、地方の意見が最大限に生かされることが必要だ」と強調。「人口により単純に区割りを決定することは地方創生に逆行する」と指摘し、都道府県単位の代表が国政に参加する現行の仕組みを維持するよう求めている。
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