ビッグデータとクラウド・ストレージ」 連載 第十二回 トレンド編6: ストレージ市場の俯瞰とその新潮流 - 空気を読まない「破壊(disrupt)」 エノテック・コンサルティング代表 海部美知 この連載、続きものとしてはいったん今回にて終了、今後は不定期の掲載となる。連載の最後として、少々まとめ的に、ストレージ市場を俯瞰的に見ておくことにしよう。 ◆ サーバー人とストレージ人の顔ぶれ 連載ではクラウド・ストレージについて主に書いてきたが、エンタープライズのインフラではまだまだ、自前で機器を購入して運用するケースのほうが多い。こうした機器の市場では、連載第七回 (»リンク) に書いたように「サーバー人」と「ストレージ人」が別々の顔ぶれだが、いずれも大きなベンダーがしっかり市場を押さえている。 IDCの最近の発表 (»リンク) によると、企業向けサーバーのベンダー上位は、IBMがシェア37%で