音楽系スタートアップにとって、日本の音楽ビジネス市場は大きな可能性に満ちている。IFPI (国際レコード産業連盟) が発表した2012年の世界の録音音楽市場報告書によると、日本の音楽ソフトパッケージや配信サービスの売上高は米国を抜き43億ドル (約4250億円)を記録し、世界一の市場規模になった。 日本は音楽市場に対するCD比率が78%と非常に高いのに加えて、若年層を中心としたアイドル人気で音楽ソフトの売り上げが良かったことが理由の一つだろう。 一方、アメリカでは市場に対するCD比率は40%以下となっており、音源そのものは持たずにストリーミングを通じて音楽を聴くという世界的なトレンドに移行していることが予想される。つまり、日本の音楽市場はCDの売り上げに依存しており、日本でも近い将来、徐々に音楽ストリーミングサービスやライブ・パフォーマンス市場に主軸が移る可能性があるだろう。 CD売り上げ