カフェのようなスペースを構え、就活関連の懇談会も行う「キャリアカフェ」(1月15日、東京・文京区のお茶の水女子大学付属図書館で)=栗原怜里撮影 大学図書館が、重厚で堅いイメージから脱却し、学生の利用を促す。 「昔は本のカード目録や歴代学長の写真が並び、まじめな雰囲気でした。コーヒーの香りが漂う明るい空間になって、うらやましい」 1月15日夕、お茶の水女子大学付属図書館(東京都文京区)1階の「キャリアカフェ」で開かれた、国立国会図書館(同千代田区)の職員採用説明会。卒業生で国会図書館職員の中村若生(わかお)さん(36)は、職場環境を後輩約50人に説明しつつ、母校図書館の変貌(へんぼう)に感想を漏らした。 かつて、同大図書館は、開架式の書架があり利用者が出入りする2階に対して、1階は会議室などがあり、大半は学生立ち入り禁止の閉ざされた空間だった。2007年4月、この1階部分が改装され、パソコン