値上がり、予算減で 研究に影響懸念 学術雑誌の価格が高騰して、大学が購入を取りやめる事態も起きている。 「大学や独立行政法人が悲鳴を上げている。重要な情報源が維持できない」。4月10日の総合科学技術会議で、金沢一郎・日本学術会議会長は福田首相に窮状を訴えた。 山口大の図書館は昨年末、雑誌を扱う出版社シュプリンガーとの購読契約を打ち切った。千数百万円の経費削減となったが、約1300の電子雑誌が読めなくなり、研究者の個人購読に切り替えた。理系、文系を問わず、過去の成果や最新の動向を知ることは研究の第一歩。学術雑誌が読めなくなれば、その基盤が損なわれかねない。丸本卓哉学長は「買いたくても買えない。研究の根幹にかかわる」と危機感を募らせる。 他大学も、共同で複数の雑誌を割安な価格で一括購読したり、独自に蓄積した論文をホームページで無料公開したりするなどの対策を取る。しかし、研究費や論文の数が増える
国立大比較 財務ランク1位は阪大…「コストで差」東大6位 全国83国立大学法人の財務総合ランキングを国連大学職員の大西好宣さんと依田武和さんが作り、国立大学マネジメント研究会の会報に発表した。 2人は海外からの留学生支援の一環で、大学の財政を調べている。分析は、各大学が公表している2005年度の財務諸表などのデータを使用。収入規模を示す経営収益や、土地建物などの総資産、総収入に占める国の運営費交付金の比率、研究活動の活発さを示す教員1人当たりの研究経費、大学付属病院の収益性を示す診療経費比率など、21項目を点数化して比較した。 総合大学と単科大学など、条件の違う大学を単純に比較するのは難しいが、財務内容の良い大学は、資金を借り入れて研究や教育のために投資でき、将来の発展の余地が大きいと言える。逆に財務内容の悪い大学は、新しいことに挑戦しづらく、単独の生き残りが困難になる危険性もある。 ラン
東大は広大な山林を持ち、理想の林業を目指す。 北海道のほぼ中央、富良野市にある東京大学北海道演習林の面積は2万2755ヘクタール。山手線の内側の面積の3・5倍に相当する。「面積で言えば、東大の99%が演習林です」と梶幹男・北海道演習林長(60)が笑う。 その歴史は古い。1899年(明治32年)、寒冷地の林業の研究や教育を目的に、国の土地を譲り受けて始まった。農耕に適する土地は農地に開拓することが条件でもあり、「開拓の先兵」の役割も担った。 ドラマ「北の国から」の舞台になった麓郷(ろくごう)は、冬の森林作業を条件に演習林内に入植した人が開いた町だ。地井武男さんの演じた中畑木材社長のモデルになった仲世古善雄さん(63)は「戦後の農地解放後も、(麓郷の)市街地は1966年まで東大が地主だった。テレビが入るまで、電気も東大の発電所から供給を受けていた」と懐かしそうだ。 かつては、演習林内に木材を運
キャラクター消費の激しい業界にあって、「生きるとは幻想では?」「人が争うのはなぜだ?」など、1キャラクター/1テーマともいえる直線的な問いが心地いい、異端的作品。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く