2025年大阪・関西万博(4月13日~10月13日)は「失敗」だ――。目前にせまった国家プロジェクトを、開幕前からこう断じた本がある。 24年8月刊行の『大阪・関西万博「失敗」の本質』(ちくま新書)。国民の関心が高まらない万博を5人の書き手が多角的に検証する。なぜ「事後」ではなく「事前」か。執筆に加わり、編集も務めたノンフィクションライターの松本創(はじむ)さん(55)が恐れるのは「『なんとなくやってよかった』という空気感」。過去に開催した巨大イベントが念頭にある。 インタビュー前後編の前編です 後編・理念や哲学なき大阪万博 松本創さんが指摘するメガイベントの空疎さ 40年前の「名著」にヒント 本書の源流は、21年の東京オリンピック・パラリンピックまでさかのぼる。 開幕前日の7月22日、松本さんはX(ツイッター)でこんな投稿をしていた。 「『失敗の本質2020―東京五輪の組織論的研究』とい
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