「三笠フーズ」九州事業所で、報道陣の質問に答える同社の宮崎一雄特別顧問=8日午前11時3分、福岡県筑前町 大阪市北区の米粉加工会社「三笠フーズ」による事故米転売問題で、政府発注のミニマム・アクセス(最低輸入量)米として輸入したタイ米の一部にカビが生えたため、事故米145トンを国から買い戻した住友商事(東京都中央区)に対し、農水省が売却先として三笠フーズを紹介していたことが8日、わかった。農水省は全国の農政事務所で事故米の入札がある度に三笠フーズ側に連絡しており、流通実態を確認しないまま事故米の「大口得意先」として扱っていた同省の対応が問われそうだ。 また、三笠フーズが熊本県や鹿児島県の酒造メーカーに販売した殺虫剤アセタミプリドに汚染されたベトナム米は、大手商社の双日(東京都港区)が約600トンを購入した一部が食用として不正転売されたことも、同省の調査で判明。三笠フーズが国から直接購入した事