毎日新聞が全国学校図書館協議会(全国SLA)と合同で実施した「第58回学校読書調査」の結果が26日まとまった。中学生と高校生に一番好きな作家を聞いたところ、1位はともにホラー作家の山田悠介で、他を圧倒した。 全国の公立学校に通う小中高校生を対象に6月に実施、1万1313人の回答を得た。 あらかじめ選んだ30人から一番好きな作家を答えてもらうと、中学生は18%、高校生は22%が山田悠介を挙げた。2位は中学生があさのあつこ(8%)、高校生が東野圭吾(12%)だった。 山田悠介は、若者を主人公に猟奇殺人や自殺などを奇抜な発想で描く作家。01年に自費出版した「リアル鬼ごっこ」が49万部のベストセラーになり、10作品以上が映画やドラマ、舞台化されている。女子にファンが多く、中学女子は21%(男子14%)、高校女子は24%(男子21%)が一番好きと答えた。 一方、中学生の27%、高校生の19%は好きな
ノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥・京都大教授(50)は、授賞対象となった人工多能性幹細胞(iPS細胞)作成の発表からわずか6年でのスピード受賞となった。ノーベル賞は通常、業績を上げてから受賞まで5〜20年待つと言われ、1世紀を超えるノーベル賞の歴史の中ではかなり早い。 創始者のアルフレッド・ノーベルは「前年に功績をあげた人物」に賞を与えるよう遺言を残した。だが、実際の選考では「前年に業績の影響力が完全に認識されること」と解釈されており、真偽を含め評価が定まるまで授賞を待つ。過去には、がんが寄生虫によって発生するとした発見に1926年の医学生理学賞が与えられた後誤りと分かった例もあり、審査は慎重に行われる。 自然科学3賞の日本人受賞者を見ても、08年の物理学賞を受けた南部陽一郎さん(91)が授賞対象となった「対称性の自発的な破れ」という概念を提唱したのは1960年代。ゆうに半世紀を経て
国際的なハッカー集団「アノニマス」を名乗る集団が7日、東京都渋谷区で清掃活動を行った。違法ダウンロードに刑事罰を科す著作権法改正への反対をアピールすることが目的で、仮面をかぶった50人以上の若者が集まった。 清掃活動の広報担当者によると、同集団の一部が政府機関などへのサイバー攻撃を繰り返している中、こうした動きに賛同しないメンバーがネット上で自然発生的に企画。ホームページで「平和的に抗議する」として、参加を呼び掛けていた。 同区内の宮下公園に午前10時ごろから、アノニマスの象徴とされる仮面をかぶった若者が続々と集まってきた。多くがダークスーツ姿でゴミ袋を持っており、渋谷の街を歩きながら黙々と清掃活動を始めた。活動への参加は無言が条件のため、参加者の一人に話しかけたが応答はなかった。代わりに名刺を渡されたが、名前はなく、ただ「アノニマス」とのみ書かれていた。
肺炎を起こした1歳7カ月の三男に治療を受けさせず死亡させたとして、滋賀県警は28日、大津市大平2の県営住宅に住む無職、高橋由美子容疑者(29)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。県警によると、高橋容疑者はインターネットでのチャットに夢中になっていたといい、死亡前から育児放棄(ネグレクト)の状態が続いていたという。【村瀬優子】 逮捕容疑は昨年6月26日、三男希旺(ねお)ちゃんが肺炎を起こしていたが、排せつ物で汚れた下着のまま自宅のベッドに放置し気管支肺炎で死亡させたとされる。県警の調べに対し、泣きながら「間違いありません」と供述しているという。 県警によると、高橋容疑者は事件当時、次男(6)と希旺ちゃんとの3人暮らしだった。昨年6月24日朝、通っている保育園の保育士が自宅に迎えに来た際、希旺ちゃんが39度超の高熱なのに気付き、病院に連れて行くよう促した。夕方になって確認に訪れると、高橋容疑者
本や漫画を私的に電子化する「自炊」の代行業は著作権の侵害にあたるとして、作家らが代行業者に自炊行為の差し止めを求めていた訴訟で、被告の代行業者「スキャン×BANK」(東京都世田谷区)が会社を解散。原告弁護団は近く訴訟を取り下げる。弁護団が東京法務局で同社の解散登記を確認し、22日発表した。訴訟は、原告側の実質的勝訴で終結した。 この訴訟では、東野圭吾さんや浅田次郎さんら7人が、2社を相手取り提訴。このうち川崎市の業者は、4月に原告側の請求を認めて代行業務を中止。「スキャン」社も同月の口頭弁論で、「1月末でスキャン事業(自炊代行)を廃止した。会社も解散する」と述べていた。 原告7人は22日、「今回の実質的勝訴は当然の結果。著者の許諾なく大量スキャン事業は行えないという訴訟の結果を理解してもらいたい」とするコメントを出した。【木村光則】
昨年3月の東京電力福島第1原発の事故を受け、停止の相次いだ国内の原発がついに全基停止した。事故から約1年2カ月、事故現場では先の見えない処理作業が続き、原発の肩代わりをしている全国の火力発電所では、故障による急停止におびえながら電力安定供給に向けたフル稼働が続いている。 原発ゼロのまま猛暑を迎えた場合、日本列島の電力の頼みの綱は長期間の停止状態から再稼働させた火力発電所だ。しかし、再稼働した火力の多くは運転開始から40年以上過ぎて老朽化しており、現場技術者がだましだまし動かしている。予備の供給力がほぼゼロの現状では、火力が1カ所急停止するだけでも大規模停電の引き金となりかねず、電力供給は薄氷の上にある。 東京湾南西岸にある東京電力横須賀火力発電所(神奈川県横須賀市)。福島第1原発事故を受けて昨年6月、1年3カ月ぶりに再稼働した同火力の敷地内には「立ち入り禁止」の張り紙が随所にある。煙突につ
1986年のチェルノブイリ原発事故で内部被ばくの研究をしたゴメリ医科大学(ベラルーシ共和国)初代学長、ユーリ・バンダジェフスキー氏の講演会(主催・放射能防御プロジェクト)が11日、那覇市民会館であった。 放射性物質の体内取り入れの影響として、これまで甲状腺などへのがんの誘発や白内障などの影響が指摘されてきたが、ユーリ氏はそのほかに心臓など臓器への影響を指摘。自身の研究のデータを示し、「心臓など重要な臓器にセシウム137が蓄積され、心筋障がいなど心臓の疾患が引き起こされやすい」と説明した。 さらに、仲井真弘多知事が被災地のがれきの県内受け入れを検討していることについて、「がれきを動かすこと自体危険だ。放射能汚染がない地域にあえて持ち込むことはない。汚染しない野菜を栽培する場所が必要だ」と述べ、懸念を示した。 体調に変化が生じた場合、放射性物質の影響かどうか判断できる体制の構築が大切だと強調し
35〜44歳の6人に1人、約300万人が未婚のまま親と同居していることが、総務省統計研修所が昨年まとめた推計で明らかになった。90年代に指摘された当時20〜30代の「パラサイト・シングル」(親に依存する未婚者)の多くが、中年世代になっても依存を続けているとみられる。 10年9月に実施した同省の労働力調査を基に、統計研修所が推計。35〜44歳で親と同居する未婚者は295万人。同世代の16.1%で、90年の112万人(同世代の5.7%)、00年の159万人(同10%)から急増した。雇用も不安定で、完全失業率は11.5%と同世代全体(4.8%)の2倍以上。非正規雇用率(契約期間1年以下)も、データのある80年以降で初めて全体(11%)を上回り、11.2%に上昇した。 「パラサイト・シングル」を造語した山田昌弘・中央大教授(家族社会学)らの分析でも、両親と同居する35歳以上の未婚者の平均年収は、9
自民党は27日、新たな憲法改正草案を発表した。9条に首相を最高指揮官とする「国防軍」を持つと明記し、天皇を「日本国の元首」と規定、国旗・国歌への尊重義務を設けるなど、05年にまとめた新憲法草案より強い保守色を鮮明にした。日本が独立を果たしたサンフランシスコ講和条約の発効から60年となる28日に合わせて決定した。 谷垣禎一総裁は草案発表の記者会見で、「自民党が先頭に立ち、自主憲法の制定に向けた取り組みを加速させ、日本の進むべき進路と骨格を明確にしたい」と強調した。新草案は05年草案をベースにした改定版。 草案では、前文で日本について「長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を頂く国家」と規定。「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、和を尊び、家族や社会全体が助け合って国家を形成する」などとした。 天皇については、1条に日本国の「元首」とも明記した。国旗・国歌については
「まんが王国」の建国イヤーとしてさまざまな取り組みを進める県と足並みをそろえようと、自衛隊鳥取地方協力本部は新年度から、アニメ調の新しいイメージキャラクターを着任させた。陸、海、空自にそれぞれ属する美少女3人で、髪の長さや制服の着用法まで本物の規則に沿ってデザイン。名刺や自衛官募集のぼりなどに登場させ、広報活動全般で活躍を期待している。【田中将隆】 着任したのは、▽西福原飛鳥(空自・米子市出身)▽富安さくら(陸自・鳥取市出身)▽山根七海(海自・倉吉市出身)の3人。県内事務所の所在地など自衛隊ゆかりの言葉から命名したという。階級は2尉に統一され、身長や体重、趣味などのほか、スリーサイズまで設定する徹底ぶり。防衛大を出て数年とされ、大学では同期だったという裏設定まである。
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