住宅のかたちに左右される生活など、あってはなりません。人間が空間をねじふせながら、いかようにでも使いこなしていく。そんな創造力が住宅と生活の原点です。 Contents. 空間ごとの使用頻度を見極める 最初から空間を間仕切りしない 建築にねじ伏せられない暮らし 空間ごとの使用頻度を見極める わずか20坪でも開放感あふれる住宅があります。 地方などでは、60坪もの広さがあっても、一歩屋内に入るととてつもない閉塞感を感じる住宅もあります。 どんなに広い面積でも家族の人数分の部屋、仮に、その人数分の書斎や趣味室もほしいなあ…と考えていくと、いくら面積があっても足りません。 いわゆる小間割りされた部屋が限られた面積のなかにギュウギュウ詰めにされてしまうと、いかに住みにくい住宅になってしまうか、想像に難くないと思います。 そんな家がいまの日本のスタンダードになって、どのくらい経つでしょう。 いくつ部