記者会見で手ぶりを交えて話す小泉元首相=東京都千代田区の日本記者クラブで2013年11月12日午後1時55分、山本晋撮影 自民党の小泉純一郎元首相は12日の会見で、安倍晋三首相に「即時原発ゼロ」の政治決断を迫った。自民党の慎重論に抗し、持論の郵政民営化を実現させた自らの経験を引きつつ、「首相が決断すれば、原発ゼロ反対論者もだまる」と強調。小泉氏の主張には世論の賛同も広がり、東京電力福島第1原発事故後の「原発拒否」の空気が再燃しないか、政府・自民党の苦悩が強まっている。 【本日の会見模様】小泉元首相の表情いろいろ 「首相はピンチをチャンスに変える権力を持っている。この環境を生かさないともったいない。分かってほしい」 「脱原発」を唱える小泉氏が狙い定めたのは、安倍首相ただ一人だった。小泉氏は会見で繰り返し「首相の権力」にふれ、「安倍首相は大きな権力を、久しぶりに国民が協力できる大きな事業に