はあ~、極楽極楽・・・。 やっぱ風呂はいいなあ。体中の細胞が喜んどるよ。 とくに表面の皮膚の細胞はあったかい湯からやさしくされて「わーいわーい」言うとるよ。血がうれしくてうれしくて血管じゅうを走り回っとるのがわかるよ。よかったねえ。 そして、思い出しました。 子どもの頃に読んだ、ヘレン・ケラーの伝記を(以下、うろ覚え)。 ヘレン・ケラーは小さなころ、病気のために、目が見えなくなり、耳が聞こえなくなり、話すこともできませんでした。ある日、ヘレンは庭の井戸のポンプを押していました。ほとばしり流れ出る水。手に勢いよく当たる冷たい感触・・・。そのときとっさにサリバン先生が手のひらに文字を書いたのです。 「ウォーター(水)」 その瞬間、ヘレンは「ものには名前がある」ことを知ります。名前があることで、世界を感じ、考えることができるようになりました。 ヘレン・ケラーは、無から有の世界へ、やみから光の世界