パリで開催されていたCOP21の一幕。温暖化の影響はいよいよ顕在化している。(写真:ロイター/アフロ) 過去最多、196の国と地域が、今月13日までパリで行われていたCOP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)に参加していたように、地球温暖化は全世界が一丸となって取り組むべき課題…のはずだが、日本ではCOP21会期中も、温暖化対策を求める政治的、社会的な動きは、お世辞にも盛り上がったとは言えない状況だった。そうした背景に「温暖化はウソ」という懐疑論が幅をきかせていることも少なからず影響しているのだろう。一部の学識経験者らも懐疑論を唱えているため、ネット検索では懐疑論の方が多く出る程だ。だが、懐疑論にはあからさまな間違いや科学的な知見の積み重ねを無視したものも少なくない。それにもかかわらず、何故、未だに日本では温暖化懐疑論がはびこっているのか。 ◯懐疑論ブームをメディアが煽る懐疑論が日本