昨年(2021年)12/16に増田亨さん主催のイベント「エヴァンス本のススメ」に参加した際、エヴァンス本の読み方と絡めてロラン・バルトの「エクリチュール」概念を紹介したのですが、あまりに唐突でちょっと喋っただけでは伝わらなかったろうなと思うので改めて記事にまとめたいと思います。 ここではタイトルに「DDDと…」としていますが、本質的にはエヴァンス本や他の技術書籍に限らず、より広くプログラミングやソフトウェアの書き方とロラン・バルトの『零度のエクリチュール』についての話です。 TL;DR 技術書やプログラミングを、言語、プログラミングスタイル、そして指導的設計思想(=エクリチュール)の3つのレイヤーに意識しながら読んでみましょう。 エヴァンス本のDDDでは、Smalltalk的なメッセージパッシングによるオブジェクト指向が指導的設計思想として背景にあります。 是非はともかく、そうした設計思想