「もしもあなたが、戦国時代に事件記者だったら誰を取材しますか?」 というアンケートをしたら、織田信長が上位に入ってくることは間違いないでしょう。直接マイクを向けてインタビューすることができたら、彼らはいったい何を語るのか…、妄想は尽きません。でも、そんなことはタイムマシーンでもない限り無理な話です、と思いきやそんな取材をした人物がいました。それも外国人。以下、織田信長についての生々しいルポルタージュ(現地で取材した報告文)です。 建築中の二条城に潜入ルポ 外国人記者は、永禄12年(1569)二条城を建築中の信長を取材しています。 「建築作業に従事するために日本の諸侯およびすべての貴族が集まったので、通常二万五千人が働き、少ない時でも一万五千人を数えたという。信長は籐杖(かんな)を手にして作業を指図した。(中略)信長は、ほとんどつねに坐るために虎皮を腰に巻き、粗末な衣服を着用しており、彼の例