長時間労働などで過労死したり体調を崩したりして昨年度、過労による労災と認められた人のうち、うつ病などになった人は500人近くに上り、過去最も多くなったことが厚生労働省のまとめで分かりました。 このうち、仕事上の強いストレスによってうつ病などの精神的な病気なった人は497人で、前の年度より61人増えて過去最も多くなり、過労による労災の64%を占めました。この中には、自殺や自殺未遂のいわゆる過労自殺も99人に上っています。 厚生労働省は「精神疾患でも過労による労災が認められることが広く認知され、申請、認定件数ともに増えている。今後、メンタルヘルス対策の重要性などを企業に呼びかけていく必要がある」としています。