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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (62)

  • ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう

    ベテルギウスの明るさの変化を理論分析した結果、超新星爆発を起こすまでまだ10万年程度の時間が残されていることがわかった。 【2021年2月12日 カブリIPMU】 オリオン座の肩の位置に輝く1等星ベテルギウスは、恒星進化の最終段階にある赤色超巨星で、「いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない」と言われることが多い。2020年初めに前例のないほど大幅に減光し一時的に2等星になった際には、爆発のときが迫っているのではないかとの憶測もあった。だが最新の研究によれば、どうやら私たちが超新星を目撃できる可能性は低そうだ。 (上段)ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTで撮像された2019年1月(左)と2019年12月(右)のベテルギウス。(下段)最近のベテルギウスの光度変化(提供:(上段)ESO/M. Montargs et al.、(下段)L. Molnar, AAVSO, UCSD/SMEI,

    ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう
    smicho
    smicho 2021/02/13
  • 地球生物の大量絶滅、銀河内のダークマターも影響?

    6600万年前の恐竜絶滅など過去の地球における大変動は、太陽系が3000万年ごとに銀河円盤面を通過することが関連しているかもしれない。米大学の生物学者が、銀河円盤のダークマターが地球に及ぼす影響について検証した。 【2015年2月20日 Royal Astronomical Society】 私たちがいる太陽系は、天の川銀河の中心部の周りを約2.5億年周期で回っている。その軌道は、星やガスや塵が密集した円盤面に対して上下方向に揺れ動いており、およそ3000万年ごとに円盤を通過する。 米・ニューヨーク大学生物学部のMichael Rampinoさんによれば、この円盤通過の時期が、地球の活動やそこに生きる生物の大量絶滅と関連する可能性があるという。これらの事象にもおよそ3000万年の周期性が指摘されており、円盤通過が地球に及ぼす影響を検証した結果によるものだ。 銀河円盤を太陽系が通過すると、太

    地球生物の大量絶滅、銀河内のダークマターも影響?
    smicho
    smicho 2015/02/21
    "太陽系が銀河円盤を通り抜ける時、円盤に含まれるダークマターの重力が小天体の軌道を乱し" " 地球の中心核に蓄積したダークマター粒子が対消滅して"
  • 銀河中心ブラックホールの自転軸、宇宙の巨大網に沿う傾向

    欧州研究者らの観測から、明るい銀河の中心ブラックホールの自転軸の方向が、宇宙に広がる巨大な網の目構造に沿う傾向が見つかった。宇宙の進化プロセスを探るうえで重要なヒントになりそうだ。 【2014年11月21日 ヨーロッパ南天天文台】 ベルギー・リエージュ大学のDamien Hutsemékersさんらが南米チリの超大型望遠鏡「VLT」を用いて行った観測研究から、数十億光年を隔てて位置するクエーサー93個の自転軸の向きが揃っていることがわかった。クエーサーとは、遠方銀河の中心核にある巨大質量ブラックホールがひじょうに明るく光る天体だ。重力で集まった物質が渦巻く円盤は超高温となり、ブラックホールの自転軸に沿ってジェットを噴き出す。研究では自転軸やジェットそのものを直接見たわけではなく、それぞれのクエーサーの偏光(光の振動の向き)などから円盤の角度、ひいては自転軸の向きを把握した。 チームはさらに

    銀河中心ブラックホールの自転軸、宇宙の巨大網に沿う傾向
    smicho
    smicho 2014/11/22
  • ビッグバン直後に、なぜ宇宙は崩壊しなかったか

    素粒子物理学の標準理論は、なぜヒッグス粒子の生成によってビッグバン後に宇宙が不安定となり崩壊しなかったのかについて、答えを出せていない。その謎については、未知の物理が働いたからだといった理論が複数考えだされているが、答えは意外にシンプルな説明で得られるという研究成果が発表された。 【2014年11月19日 Imperial College London】 スイス・ジュネーヴ郊外の欧州原子核研究機構(CERN)でヒッグス粒子が発見されたのは、2012年(発見確定は2013年)のことだ。ヒッグス粒子が発見されたということは、加速膨張する初期宇宙でヒッグス粒子が作られたことによって宇宙が不安定になり、崩壊が引き起こされたはずであることを示す。だが現実として宇宙は崩壊していない。これはなぜなのだろうか。 その理由については知られざる未知の物理が働いたという説がいくつか唱えられてきたが、今回ヨーロッ

    ビッグバン直後に、なぜ宇宙は崩壊しなかったか
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    smicho 2014/11/20
  • 太陽よりも古かった、地球の水の起源

    米大学での研究から、太陽系の水の大部分は、その起源が太陽の誕生より前とみられることがわかった。他の惑星系における水の存在を占ううえで重要な成果だ。 【2014年9月30日 カーネギー科学研究所】 地球の生命にとって不可欠の存在である水は、地球だけでなく月や火星、そして水星の永久影、彗星など、太陽系の至るところに見つかっている。太陽系の水は、生まれたての太陽を取り囲んでいた塵とガスの円盤(原始太陽系円盤)の中に存在していた氷が起源とされる。この円盤の中で、私たちの地球などの惑星も形成された。 だが、この水分子は太陽が誕生する前の分子雲に存在していたものが取り込まれたのか、それとも原始太陽系円盤内での化学反応で生成されたものかはわかっていなかった。もし恒星間空間で作られた水がそのまま取り込まれるのなら、多くの原始惑星系円盤には大量の水が存在することになるし、円盤中で作られるのなら、円盤ごとに水

    太陽よりも古かった、地球の水の起源
    smicho
    smicho 2014/10/01
    >すべての生まれたての惑星系に有機物豊富な水の氷が大量に含まれている可能性が高い
  • ハビタブルゾーンにある地球サイズの惑星を初めて発見

    【2014年4月18日 NASA】 500光年彼方の低温の恒星の周りをほどよい距離で回る、地球と同等サイズの惑星が見つかった。 ケプラー186f(右)の想像図。地球と同等の大きさで、中心星(左)からの距離もちょうどよい。クリックで拡大(提供:NASA Ames/SETI Institute/JPL-Caltech。以下同) ケプラー186の惑星系(上)と太陽系(下)を同スケールで並べた図。赤色矮星ケプラー186は太陽に比べて放射が少ないため、ハビタブルゾーンまでの距離も短い。クリックで拡大 NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測から、ハビタブルゾーン(恒星からの距離がちょうどよく液体の水が地表に存在できる範囲)にある地球サイズの惑星が初めて見つかった。ハビタブルゾーンの系外惑星はこれまでも発見されているが、いずれも地球の1.4倍以上の直径を持つものばかりだった。 惑星が見つかったのは

    ハビタブルゾーンにある地球サイズの惑星を初めて発見
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    smicho 2014/04/18
  • 17年の観測でわかった、太陽風と極域電波の関係

    【2012年9月20日 国立天文台】 長年にわたる観測調査で、太陽の高緯度の活動と惑星間空間を吹く太陽風が大きく関係していることがわかってきた。 図1:野辺山電波ヘリオグラフ。クリックで拡大(提供:国立天文台) 図2:1992年〜2010年の太陽面での電波強度の変化。横軸が年、縦軸が太陽面の緯度。赤色が電波の強いところ、青色が弱いところを示している。クリックで拡大(提供:NAOJ/STEL) 図3:図2と同時期の、恒星間空間内での太陽風の速度の変化。横軸が年、縦軸は恒星間空間の緯度。赤色は太陽風が高速の領域、青色は低速の領域を示す(提供:NAOJ/STEL) 図4:富士観測所のシンチレーションアンテナ。クリックで拡大(提供:名古屋大学太陽地球環境研究所提供) 国立天文台野辺山太陽電波観測所では、口径80cmのパラボラアンテナ84台を配した電波ヘリオグラフ装置(図1)で取得したデータから、1

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    smicho 2012/09/21
  • ブラックホールの源流に迫る、噴射ジェットの方向転換

    【2012年9月19日 サブミリ波VLBI】 遠方銀河の中心にある巨大質量ブラックホールから、ジェットが方向を変えて噴き出している様子がとらえられた。ジェットが噴出するメカニズムの解明やブラックホールの直接撮像という最終目標に向けての大きな一歩となる成果だ。 3C 279の観測画像。従来の観測と別方向のジェットの向きが存在しているのがわかる。これらの画像から推測されるジェットの構造は2枚目の画像へ。クリックで拡大(提供:国立天文台) 画像1枚目などの観測結果から推測される3C 279のジェットの構造。クリックで拡大(提供:国立天文台/AND You Inc.) NRAO 530の観測画像。これらの画像から推測されるジェットの構造は4枚目の画像へ。クリックで拡大(提供:国立天文台) 画像3枚目などの観測結果から推測されるNRAO 530のジェットの構造。クリックで拡大(提供:国立天文台/AN

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    smicho 2012/09/21
  • 明るく重い星は連星系が主流

    【2012年7月30日 ESO】 非常に明るく大質量の恒星の多くが、パートナーの星を連れているという観測結果が発表された。合体や表面物質の引き剥がしなどの激しい活動も多くの星で起こっており、銀河の進化への理解に大きく影響する成果となっている。 ヴァンパイア・スターの想像図。小さな星が大きな星の表層の水素を剥ぎ取り、双方とも来よりも青い輝きを放つ。クリックで拡大(提供:ESO/M. Kornmesser/S.E. de Mink) Hugues Sanaさん(オランダ・アムステルダム大学)らの国際チームは、南米チリの超大型望遠鏡(VLT)などを用いて、太陽系近傍の6つの若い星団に含まれる71個の単独星や連星を調べた。これらはスペクトルタイプがO型に分類される星で、非常に明るく大質量であり、摂氏3万度以上という高温のため青白い光を放つ。 O型星は波瀾万丈の短い一生を送り、銀河の進化に重要な役

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    smicho 2012/07/31
  • 惑星間の距離が最も近い惑星系を発見

    【2012年6月29日 ハーバード・スミソニアン天体物理学センター】 火山世界の溶岩地帯の上に、満月の3倍もの大きさのガス惑星が浮かぶ。満月の出よりも劇的な夜景だ。この奇妙な壮観は、新しく発見された惑星を持つ星、ケプラー36で見ることができる。この恒星の周囲を、非常に近い軌道で回る2つの惑星が発見された。 ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのJosh Carter氏と米ワシントン大学のEric Agol氏によれば、はくちょう座方向にある約1500光年かなたの恒星ケプラー36を回っている2つの惑星は、これまで知られているどの惑星系よりも互いの軌道が近接しているという。 Carter氏とAgol氏の研究チームはNASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」のデータからこの惑星系を見つけ出した。 この惑星系では2つの惑星が準巨星の周りを回っている。ケプラー36bと名づけられた内側の惑星は地球と比

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    smicho 2012/07/02
  • 100億光年かなたに超ヘビー級銀河団の重力レンズ

    【2012年6月29日 HubbleSite】 重い銀河団などの重力によってさらに向こう側の天体が変形して見える「重力レンズ現象」が、100億光年かなたのという遠方の銀河団によって引き起こされている様子がとらえられた。 ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた100億光年かなたの銀河団と、その重力レンズによりアーク状に見えるさらに遠くの銀河。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and A. Gonzalez (University of Florida, Gainesville), A. Stanford (University of California, Davis and Lawrence Livermore National Laboratory), and M. Brodwin (University of Missouri-Kansas City and Harvard-Smith

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    smicho 2012/06/30
  • 月の永久影に氷の証拠を発見

    【2012年6月21日 NASA】 NASAの探査機「ルナー・リコナサンス・オービター」(LRO)により、月の南極にあるシャックルトンクレーター内部の22%が氷で覆われているという観測結果が得られた。 月の南極にあるシャックルトンクレーターには太陽光がずっと届かない永久影が存在する。クリックで拡大(提供:NASA/Zuber, M.T. et al.。以下同様) LROがレーザ高度計でとらえたシャックルトンクレーターの地形図。青色が最も低い場所を、赤と白が最も高い場所を示している。クリックで拡大。 月は自転軸の傾きが小さいため、その南極付近には内部に永遠に光が当たらないクレーターがある。探検家アーネスト・シャックルトンにちなんで名づけられた「シャックルトンクレーター」もその1つだ。直径が20km以上、深さが3km以上ある。 NASAや大学機関の研究チームが、LROのレーザ高度計を使ってこの

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    smicho 2012/06/22
  • 銀河中心の重すぎるブラックホール

    【2012年6月15日 NASA】 銀河の中心で恒星が集まる「バルジ部」と、そのさらに中心にある超大質量ブラックホールは共に成長すると考えられてきたが、ブラックホールの成長だけが異様に速い銀河が見つかった。NASAのX線天文衛星「チャンドラ」の観測により外部要因の可能性が除外されたことで判明したものだ。 銀河の外観図。銀河円盤の中心にある膨らみが「バルジ」で、その中心には超巨大質量ブラックホールがある。全体を球状に包むのが「ハロー」と呼ばれる部分。例はM104「ソンブレロ銀河」(提供:NASA/Hubble Heritage Team) 「チャンドラ」が観測したNGC 4342(左)とNGC 4291(右)。X線画像と赤外線画像を合成している。クリックで拡大(提供:NASA/CXC/SAO/A.Bogdan et al(X線); 2MASS/UMass/IPAC-Caltech/ NASA

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    smicho 2012/06/17
  • 銀河を飛び出し闇をさまよう超大質量ブラックホール

    【2012年6月8日 NASA】 合体した超大質量ブラックホールが衝突時の重力波により銀河から弾き出されたと思われる様子が、40億光年かなたでとらえられた。 40億光年かなたの銀河CID-42。X線では1つの光源しか見えないが、可視光でみると2つの光源が確認できる。クリックで拡大(提供:NASA/STScI/CFHT/CXC/SAO/F.Civano et al) ほとんどの銀河の中心部には太陽の数百万倍以上の質量を持つ超大質量ブラックホールが存在すると考えられている。そのブラックホールが銀河から時速数百万kmの速度で弾き出されている姿を、NASAのX線天文衛星「チャンドラ」がとらえた。2つのブラックホールが衝突し、そのとき発生した重力波の反動で弾き飛ばされたと思われる。 「重力波」とは宇宙の劇的な現象により生じる空間のゆがみの波のことで、アインシュタインによって存在は予測されているものの

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    smicho 2012/06/09
  • 太陽活動が20年間で低下 南北半球の周期ずれも

    【2012年5月31日 国立天文台】 金環日や金星の太陽面通過などで観察の機会が増えてきた太陽。その電波と磁場の20年間にわたる観測から、太陽活動が徐々に低下し、また両半球で周期のずれが起こっていることがわかった。 野辺山電波へリオグラフは太陽電波観測専用の電波干渉計。口径80cmのパラボラアンテナ84基からなり、1992年から20年間、周波数17GHzで太陽の全面像を撮像している。クリックで拡大。(提供:国立天文台。以下同) 20年間にわたる太陽磁場と電波の強度分布の変化。クリックで拡大 NASAおよび国立天文台野辺山太陽電波観測所の研究者らは、野辺山電波ヘリオグラフ(画像1枚目)による電波観測と米キットピーク国立天文台などによる磁場観測データを用いて、過去20年間にわたる太陽の活動を、極域を含む全球レベルで追跡した。 画像2枚目は、太陽磁場(上図)と電波(下図)の強度分布の変化を表し

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    smicho 2012/05/31
  • 星生成の名残りから、銀河の多重合体の歴史が明らかに

    【2012年5月25日 すばる望遠鏡】 普通の銀河100個分もの赤外線を発する「ウルトラ赤外線銀河」。その1つ「アープ220」が4個以上の銀河の合体で形成されたものであることが、すばる望遠鏡を用いた観測で明らかになった。 左:Hα線で見たアープ220。明るい色の場所はHα輝線が観測された領域(スターバースト中の領域)で、黒く見える場所はHα吸収線が観測された領域(スターバースト後の領域)。右側に上下に伸びる2のテイルが見える。右:別の波長で見たアープ220。クリックで拡大(提供:愛媛大学/国立天文台) 2つの円盤銀河が相互作用しているアンテナ銀河。きれいな2のテイルが見える。クリックで拡大(提供:Digitized Sky Survey) アープ220の2のテイル構造が形成されるメカニズム。クリックで拡大(提供:愛媛大学/国立天文台) 太陽の1兆個分もの明るさで赤外線を放つ「ウルトラ

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    smicho 2012/05/27
  • 「ひので」が太陽極域磁場の反転をとらえた

    【2012年4月19日 国立天文台】 最近少しずつ活動が活発化してきている太陽。衛星「ひので」が両極域の磁場を観測したところ、北極の磁場はほとんどゼロの状態に近づいていることが発見された。北極磁場は間もなくマイナスからプラスに転じると予想される一方、南極磁場は変化を見せておらずプラスのままであることもわかった。 太陽の極域磁場のようす。オレンジはマイナス、水色はプラスの磁場を表す。北極ではマイナスからプラスへ反転しつつあるが、南極はプラスのままであることがわかる。クリックで拡大(提供:JAXA/国立天文台) 太陽は平均11年の周期で活動の極大と極小を繰り返している。現在は徐々に活動が上昇してきているところで、来年5月ごろに極大を迎えると予想されている。極大期には黒点数が最大になり、また太陽の南北両極の磁場がほぼ同時に反転する。たとえば1997年には北極がプラスの磁場、南極がマイナスであった

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    smicho 2012/04/19
  • 理論をくつがえす? 銀河団から取り残された暗黒物質

    衝突銀河団「Abell 520」の擬似カラー画像。オレンジ色は銀河に含まれる星の光。青が暗黒物質の分布。緑は高温ガス。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, CFHT, CXO, M.J. Jee) ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、25億光年かなたの巨大な衝突銀河団「Abell 520」において、コア状の塊となった暗黒物質(ダークマター)が銀河団の間の空間に取り残されている様子が見つかった。従来の理論では、銀河と暗黒物質はお互いにくっついているはずだが、その暗黒物質の塊に含まれる銀河の数は非常に少なく、銀河団の衝突によって銀河だけが分離して飛んでいったように見える。これは驚くべき結果だった。 実はこの様子は2007年にも観測されていたが、あまりに意外な結果にデータに不備があるとされていた。だが今回の観測で、改めて事実であることが確認された。 従来の研究 暗黒物質は「ダークマター」とも呼

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    smicho 2012/03/05
  • ジェットだけじゃない、ブラックホールからの新種の超高速アウトフロー

    【2012年3月2日 NASA】 超大質量ブラックホールと銀河進化の関係は、長い間、天文学者たちを悩ませてきた。その謎を解く鍵となる現象「超高速アウトフロー」の存在が明らかになってきた。 活動銀河内の超大質量ブラックホールは細いジェット(オレンジ色)と、超高速アウトフローという広いガスの流れ(青色と灰色)を作る。このガス流は銀河全体の星形成とブラックホールの成長に影響を及ぼすほど強力だ。挿入図:ブラックホールと降着円盤の拡大。クリックで各部名称つきで拡大(提供:ESA/AOES Medialab) 銀河中心に存在するブラックホールの質量と、バルジ(銀河中心の、星やガスが分布している球状にふくらんだ領域)にある星の速度との奇妙な関係は、長い間研究者たちを悩ませてきた。NASAゴダード宇宙飛行センターのFrancesco Tombesi氏らによって確認された新種の「ブラックホール起因アウトフロ

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    smicho 2012/03/03
  • 自転速度が変化? 金星の1日、20年前より6分長く

    【2012年2月13日 ヨーロッパ宇宙機関】 これから春にかけて夕方の西の空高く輝く宵の明星、金星。もともと自転速度が非常に遅い惑星だが、20年前の観測と比べて自転速度がわずかに遅くなっているという研究が発表された。 地球のすぐ内側を公転する金星は、大きさや質量は地球とほぼ同じだが全く異なる点も多い不思議な惑星だ。公転周期が225日で自転周期が243日と「1日が1年より長い」のも、その不思議な特徴の1つである。 ヨーロッパの金星探査機「ビーナス・エクスプレス」の観測から、その非常に遅い自転が以前の計測よりもさらにわずかに遅くなっていることがわかった。赤外線観測で厚い大気ごしに地表を観測すると、1990年代初頭にNASAの探査機「マゼラン」で計測した自転速度をベースにした場合と比べて地形の場所がずれていたという。 自転速度の精密な測定は、金星の中心核が液体か固体かを推測する手がかりになる。中

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    smicho 2012/02/13