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ブックマーク / www.tohoku.ac.jp (9)

  • ニホンヤモリは外来種だった!遺伝子と古文書で解明したヤモリと人の3千年史

    学研究者情報】 〇東北アジア研究センター 教授 千葉聡 研究室ウェブサイト 【発表のポイント】 ニホンヤモリは約3000年前に中国から九州に渡来後、人の移動や物流に便乗して東に分散したことを、ゲノムワイドの変異解析と古文書の記録で推定。 ニホンヤモリの分布拡大パターンは日社会の発展と同調。 現在の生物分布と多様性に、近代以前の人と生物の関係が強く影響。 【概要】 ニホンヤモリは、日民家の"隣人"で家の守り神(家守)として親しまれていますが、中国東部にも分布しており、実は在来種ではなく外来種ではという疑いがもたれてきました。しかし、渡来期も含めその来歴は不明でした。東北大学大学院生命科学研究科博士課程学生の千葉稔氏と東北アジア研究センターの千葉聡教授らのグループは、その日進出の過程を、ゲノムワイドの変異解析と古文書の調査から推定することに成功しました。 ニホンヤモリは、約3000年

    ニホンヤモリは外来種だった!遺伝子と古文書で解明したヤモリと人の3千年史
    smicho
    smicho 2022/12/03
  • 「毒を以て毒を制す」悪性腫瘍の治療法 逆転の発想による治療抵抗性腫瘍の新しい治療戦略

    【発表のポイント】 抗がん剤や放射線治療に抵抗性を示す腫瘍に対する新しい治療戦略の有効性を、マウスを用いた実験で実証しました。 転写因子※1Nrf2の活性化を伴う治療抵抗性※2の腫瘍に対して、周囲の正常細胞のNrf2を活性化させることで、腫瘍の進行を抑制できることを明らかにしました。 転写因子Nrf2の活性化は正常細胞を防御する役割もあり、副作用の少ない治療法になると期待できます。 【概要】 転写因子Nrf2の活性化は、肺がんや道がんなど様々ながんで見られ、がん細胞に抗がん剤や放射線に対する治療抵抗性を獲得させることで患者の予後を悪化させます。このようながんに対して、がん細胞のNrf2を抑制する治療法が開発されていますが、副作用の心配もあり、現在はまだ実用化されていません。 東北大学大学院医学系研究科の鈴木未来子准教授、山雅之教授らは、がん細胞のNrf2を抑制するのではなく、がん周囲の

    「毒を以て毒を制す」悪性腫瘍の治療法 逆転の発想による治療抵抗性腫瘍の新しい治療戦略
    smicho
    smicho 2020/07/09
  • 「いさかい」か「愛の告白」か、を決める脳のスイッチを発見 -ショウジョウバエでの研究成果-

    人と人との巡り会いなくして、社会は成り立たたないでしょう。その行方に、永遠の絆があるのか、それとも因縁の対決が待っているのか、それは成り行き次第かもしれません。一方、動物の世界では、出会いの結末は比較的単純です。雄が雌に出会えば求愛し、雄に出会えば攻撃する、という二者択一が多くの場面で成立します。この二者択一の行動選択はほとんど瞬時になされ、決断を巡る葛藤は稀です。しかし、この即断が正しく行われる脳の仕組みは不明でした。 東北大学大学院生命科学研究科の山元大輔教授と小金澤雅之准教授は、北海道教育大学の木村賢一教授の協力のもと、脳に存在する神経細胞で出来た"二段構えの抑えのスイッチ"が、この即断の鍵であることを発見しました。求愛中枢は、このスイッチの一段目の抑えが解除されるとすぐにオンになる一方、攻撃中枢は一段目のスイッチに続いて二段目の抑えが解除されて初めてオンになるのです。"愛のささやき

    smicho
    smicho 2016/05/13
  • 染色体上からリボソームRNA遺伝子が消えた細菌を発見 ~ゲノムの常識を覆す~

    東北大学大学院生命科学研究科の地圏共生遺伝生態分野と遺伝情報動態分野の微生物研究グループは、環境細菌Aureimonas(オーレイモナス)のリボソームRNA遺伝子が、安定的に維持される染色体ではなく、プラスミドに位置していることを明らかにしました。これまでは、生命の根幹をなすリボソームRNAの遺伝子は染色体上にあるのが当然と信じられてきました。研究により、生息環境に適応して進化する過程で、細菌のゲノムは予想外にダイナミックに変化していることが示されました。研究は、生物一般のゲノムに関する常識を覆し、遺伝の仕組みに対する研究に新たな視点を与えるものです。研究結果は、平成27年11月3日付けで米国科学アカデミー紀要『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)』

    染色体上からリボソームRNA遺伝子が消えた細菌を発見 ~ゲノムの常識を覆す~
    smicho
    smicho 2015/11/07
    >安定的に維持される染色体ではなく、プラスミドに位置している
  • アインシュタインとボーアの思考実験を分子レベルで実現!

    東北大学多元物質科学研究所の上田潔教授、フランスのソレイユシンクロトロン放射光施設のCatalin Miron研究員のグループ、スウェーデン王立工科大学のFaris Gel'mukhanov教授らの合同チームは、アインシュタインとボーアの論争で思考実験として提案された2重スリット実験を、酸素分子の2個の酸素原子を2重スリットに置き換えることによって、初めて、実現しました。 アインシュタインとボーアは、 20世紀前半、光や電子があわせ持つ波としての性質と粒子としての性質の2重性の解釈について、論争を繰り広げました。彼らが論争の際に用いた手法は思考実験です。実際には実験を行うことなく、理論的思考によって実験結果を演繹するものでした。彼らの思考実験は、当時、実現できないものばかりでしたが、のちの研究者の想像力を大いに掻き立てました。現在も様々な実験的検証が行われています。合同チームは、アインシュ

    アインシュタインとボーアの思考実験を分子レベルで実現!
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    smicho 2014/12/02
  • ダークマグマ:マントルの底のマグマは「暗かった」ー巨大高温マントル上昇流発生機構解明に大きな手掛かりー

    東北大学大学院理学研究科の村上元彦准教授は、米国カーネギー研究所のアレキサンダー・ゴンチャロフ主任研究員、高輝度光科学研究センターの平尾直久研究員、日原子力研究開発機構の増田亮博士研究員(現、京大原子炉実験所)、三井隆也主任研究員、米国ネバダ大学のシルビアモニク・トーマス博士研究員、米国ノースウェスタン大学のクレイグ・ビーナ教授との共同研究で、地球内部のマグマが深くなればなるほどその色は「暗く」なり、従来予想されていたよりもずっと熱を伝えにくくなることを世界で初めて明らかにし、マントルの底にごくわずかに存在するとされる重いマグマが、マントル底部に根っこを持つ巨大な高温マントル上昇流(スーパーホットプルーム)の発生メカニズムに極めて重要な役割を果たしていることを突き止めました。この結果は、これまで地球科学の大きな謎であった、核からマントルへの熱輸送特性の解明、スーパーホットプルームの発生機

    ダークマグマ:マントルの底のマグマは「暗かった」ー巨大高温マントル上昇流発生機構解明に大きな手掛かりー
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    smicho 2014/11/18
  • 石炭火力発電プラント用800℃級鍛造材料を開発―大幅な省エネとCO2 削減に期待―| プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

    国立大学法人東北大学(総長:里見 進/以下、東北大)は、このたび、株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)とともに、石炭火力発電プラント用材料として、800℃級の蒸気温度に耐えるNi 基材料及びCo 基材料を開発し、大型鍛造品と実機模擬部品の試作に成功しました。開発した材料は、金属化合物(Ni3Al、Co3(Al,W))を最適に分散させ高温強度特性を向上したもので、合金成分を検討することで大型部品の鋳造欠陥抑制が可能となりました。開発したNi 基材料を適用した大型鋳造品(径800mm、重量6 トン)、大型鍛造品を用いたボイラ用チューブ、タービン動翼試作材は、マクロ偏析がなく均質であり、通常の製造ラインで問題無く製造できることを確認しました。また、開発したCo 基材料を適用した大型鍛造品(径200mm、重量1トン)を試作しました。その結果、製造性と高温強度を両立できる見通しを

    石炭火力発電プラント用800℃級鍛造材料を開発―大幅な省エネとCO2 削減に期待―| プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
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    smicho 2012/05/11
  • ミクロな世界のミステリー ~バクテリアの効率的な群泳を発見~

    動物は群れをなして行動することで、効率的に移動できることが知られています。例えば鳥の編隊飛行、魚の群泳、自転車レースでの集団形成では、抵抗を劇的に減らすことができ、少ない労力で移動できます。しかし、ミクロの世界に棲む生物にとっても、集団遊泳が効率的かは謎のままでした。 東北大学大学院工学研究科の石川拓司准教授らの研究グループは、最新の実験方法を用いてバクテリアの集団遊泳を調べ、この謎を解くことに成功しました。バクテリアは泳ぐ際に群れをなして協調することで、驚くほど少ない労力で通常の3倍もの速さで泳ぐことができ、周りの液体を強くかき混ぜることがわかったのです。ミクロな生物の効率的な群泳は世界で初めての発見であり、この研究成果はアメリカ物理学会誌Physical Review Letters に掲載されました。 詳細(プレスリリース文) 【問い合せ先】 東北大学大学院工学研究科 石川拓司 〒

    ミクロな世界のミステリー ~バクテリアの効率的な群泳を発見~
    smicho
    smicho 2011/07/12
  • 半導体中の電子スピンの向きを超音波により制御することに成功~半導体スピントロニクス素子の実現に一歩前進~

    電信電話株式会社(以下 NTT、社:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦 惺)と国立大学法人東北大学(以下 東北大学、宮城県仙台市、総長:井上 明久)は、半導体中の電子スピン※1の複雑な運動を計測する方法を開発し、電子スピンの向きを超音波によって制御する実験に世界で初めて成功しました。 研究成果は、半導体中のスピンを情報処理に利用する上で課題とされていた、スピンの向きが揃った状態を保持したまま動きを制御する技術を提供することにより、半導体スピントロニクス※2の研究を加速し、超低消費電力化が期待されるスピントランジスタ※3や、超高速な情報処理を可能にする量子コンピュータ※4などへの応用につながると期待されます。 なお、研究成果は、ドイツのポール・ドルーデ固体エレクトロニクス研究所と連携して得られたもので、米国の物理学誌「Physical Review Letters」※5の2011

    半導体中の電子スピンの向きを超音波により制御することに成功~半導体スピントロニクス素子の実現に一歩前進~
    smicho
    smicho 2011/05/31
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