前田恒彦容疑者 最高検は11日、郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして逮捕した大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦容疑者(43)を、証拠隠滅罪で大阪地裁に起訴した。前田元検事は起訴内容を認めているとされ、起訴に先立って法務省は同日付で懲戒免職とした。 また最高検は、証拠改ざんを知りながら隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した同部の前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長・佐賀元明容疑者(49)については、1回目の勾留(こうりゅう)期限となる11日、さらに10日間の勾留延長を求め、認められた。2人は「前田元検事から、意図的な改ざんでなく過失と聞いていた」と一貫して容疑を否認している。 これまでの最高検の調べでは、前田元検事は、厚生労働省元係長宅から押収したフロッピーディスク(FD)内の文書の最終更新日時を昨年7月13日、「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる