良い設計とはなにか、と問われて、凝集度と結合度に関する議論を思いつく人も多いだろう。しかし、この定義によりもっと具体性がある設計方針として、テストを考える。テストの視点によってオブジェクト指向を再定義したい。キーワードは、Eon(Ease of Testing)、テスト容易性だ。 ぼくは、 EoT(*1)の高い設計が、よいオブジェクト指向設計である。 と主張する。設計品質の中で「テスト容易性(EoT)」を最上位と見るのだ。オブジェクト指向のさまざまな機構、用語、考え方は、すべて EoT のため、と捕らえられる。例えば、