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ブックマーク / traindusoir.hatenablog.jp (5)

  • 山森亮「ベーシック・インカム入門 無条件給付の基本所得を考える」 - 備忘録

    ベーシック・インカム入門 (光文社新書) 作者: 山森亮出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/02/17メディア: 新書購入: 24人 クリック: 276回この商品を含むブログ (127件) を見る このところ、ベーシック・インカムという言葉をよく聞くようになった。その意味するものは幅広く、論者によってニュアンスの違いもあるのだろうが、一般的には、すべての人に対し、その所得や世帯構成などの違いに関わりなく、無条件に給付される生活の必要に足るだけの所得、といったように考えられるだろう。(なお、書で「ベーシック・インカム」として取り上げられている対象はより広く、M・フリードマンらが提唱したいわゆる「負の所得税」なども含まれている。) ベーシック・インカムは、単に研究対象として、あるいは各種の活動において要求されただけのものではなく、米国や英国などでは一部に実現されており、日において

  • 流動性をめぐって──竹森&クルーグマンの議論から - 備忘録

    ※注記を追加しました。(09/28/09) (前回のエントリー) 竹森俊平「資主義は嫌いですか それでもマネーは世界を動かす」 先日のエントリーでは、竹森俊平「資主義は嫌いですか」の第1部の内容を整理するとともに、今後の世界経済と我が国経済の行く末について考えた。 資主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす 作者: 竹森俊平出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2008/09メディア: 単行購入: 14人 クリック: 153回この商品を含むブログ (79件) を見る その後、その帰結部分を読み返しているうちに、まるで貨幣経済はバブルとともに終焉を迎えることを予言するかのような記述があるのを見つけた。これは、その後のリーマン・ショックを予言しているようでもあるが、むしろ、リーマン・ショック後の経済の行く末についても、そう簡単に見通せるようなものではないことを予感させる

    流動性をめぐって──竹森&クルーグマンの議論から - 備忘録
  • 竹森俊平「資本主義は嫌いですか それでもマネーは世界を動かす」 - 備忘録

    主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす 作者: 竹森俊平出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2008/09メディア: 単行購入: 14人 クリック: 153回この商品を含むブログ (79件) を見る ※若干修正しました。また、平家さんのコメントを受け、追記を追加しました。(09/18/09) ※注記を追加しました。(09/28/09) 書が出たのは2008年の秋、リーマン・ショック以後の急激な経済の変動が生じる直前であり、サブプライム・ローン問題がベアスターンズ救済によって人口に膾炙し、米国の金融機関が抱える損失についての不透明感がさらに高まりつつあった時期である。書では、リスクと不確実性、バブルと流動性といったキーワードを媒介としながら、著者が注目する経済学者のこの金融危機に対する解釈が流れるように論じられており、読後、第一に感じたのは、もっと早く読んでおく

    竹森俊平「資本主義は嫌いですか それでもマネーは世界を動かす」 - 備忘録
  • ジョセフ・スティグリッツ「倫理的なエコノミスト」(1) - 備忘録

    ※コメントいただいた点について、随時修正を行います。 いま、猪木武徳「戦後世界経済史」を読んでいるのですが、はしがきに次のような記述がありました。 滞っていた書の執筆に踏み切れたのは、中央公論新社の新書編集部の高橋真理子さんに「構成目次」をお渡ししてから七年の歳月が流れてしまったことにわれながら驚いたこと、昨年秋に偶然手にした米国の経済学者、ベンジャミン・フリードマン(Benjamin F.Friedman)のThe Moral Consequence of Economic Growth(Alfred A.Knopf, 2005)を読んで大きな刺激を受けたことが影響した。同書は、今時の金融危機の発生以前に書かれているが、経済成長とモラルの関係を取り上げており、経済学が、法学や倫理学、道徳哲学から枝分かれした学問であることを改めて想い起こさせてくれた。 戦後世界経済史―自由と平等の視点か

    ジョセフ・スティグリッツ「倫理的なエコノミスト」(1) - 備忘録
  • 計画主義者化されるケインズ――誤った読解によるその「可能性の中心」(未定稿) - 備忘録

    ※大幅に修正を加えました。また、中谷巌「マクロ経済学入門」(第1版)の内容を若干記述しました(03/28/09、03/31/09)。 計画主義的なケインズ読解 ハイエクを読みつつ、自分はHayekianであると強く認識するこの頃であるが、ルールを重視し恣意性を持つ計画主義に批判的なハイエクのスタンスは、むしろ、現代的なKeynesianの立場に共通するものであろう。(たとえそれが、ケインズ自身が、その置かれた時代背景から必ずしも重視しなかった金融政策に関わるものであるにしても。) 隷従への道―全体主義と自由 作者: フリードリヒ・A.ハイエク,Friedrich A. Hayek,一谷藤一郎,一谷映理子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1992/07メディア: 単行購入: 5人 クリック: 35回この商品を含むブログ (35件) を見る ところが、ちかごろ目につくのは、国家等による

    計画主義者化されるケインズ――誤った読解によるその「可能性の中心」(未定稿) - 備忘録
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