ここ最近,アメリカのインターネットサービスプロバイダ(ISP)間では,ユーザーのダウンロードを規制する動きが広がっている。1か月間にダウンロードできるデータ総量を設定し,それを超過した場合に追加料金を請求する「ビットキャップ」や「バンドウィズキャップ」と呼ばれる制度を推し進めようとしているのだ。現状は北米だけの傾向だが,ゲーム業界の未来を考えると,危惧すべきことかもしれない。 アナログモデムが主流だった1980年代から1990年代前半までのインターネットでは,利用時間に応じて料金を支払う,“従量制”というサービス形態が一般的だった。この方式は,今でもモバイル端末などでインターネットを利用する際に,その名残りを見ることはあるが,PCインターネットのサービス形態では,インフラの整備が進むうちにやがて消えていった。しかし,そんな従量制が別の形に姿を変えて,復活の兆しを見せているのである。 これは