スマートフォンの画面でも書籍タイトルを一覧できるように、本棚のように背表紙を表示する形式を採用している 電子書籍元年ともいわれた2010年。多くの出版社が電子書籍事業に参入し、様々なデバイスや販売サイトなどが生まれていった。しかし、そんな多様化の裏側で“自分が購入した電子書籍を一括管理できない”という短所もあり、ユーザーにとって使い勝手がいいとはいいがたい状態が続いている。そんなユーザー側の不便を解消すべく、インプレスR&Dと大日本印刷が共同研究を進めているのが、新たな電子書籍プラットフォーム「オープン本棚」だ。開発を手がけるインプレスR&D代表取締役社長・井芹昌信氏にお話を伺った。 「AppleならApp Storeで購入しiPadで読む、シャープならTSUTAYA GALAPAGOSで購入しGALAPAGOSで読むという具合に、デバイスによって購入経路と閲覧方法が制限されてしまってい