千葉県東金市で08年9月、保育所園児、成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(当時5歳)が殺害された事件で、殺人罪などで起訴された同市東上宿、無職、勝木諒(りょう)被告(22)の弁護団が、物証とされる指紋の鑑定を民間研究所に依頼したところ、勝木被告と一致しない結果だったことが分かった。事件関係者が2日、明らかにした。弁護団は3日に会見し、鑑定結果を公表する見通し。 捜査関係者によると、幸満ちゃんの衣服と靴が入れられていたレジ袋から検出された指紋の一つが、県警の鑑定で勝木被告の指紋と一致したという。 この指紋を改めて鑑定したのは、斎藤鑑識証明研究所(宇都宮市)の斎藤保氏。事件関係者によると、レジ袋の指紋と勝木被告の指紋が、一部合致しない部分があった。斎藤氏によると、指紋が一致すると判断するためには、指紋線にある12の特徴点がすべて一致しなければ完全一致とはならない。一つでも特徴が異なる「矛盾点」があれば