『隣人13号』75点(100点満点中) 映画を知らぬ監督が作ったとは思えない いじめられた恨みを晴らそうとする二重人格の少年を描いた井上三太の同名コミックを実写映画化したもの。主人公役は小栗旬(おとなしい本来の人格=村崎十三)と中村獅童(強暴な別人格=13号)が二人一役で演じている。 主人公の若者、村崎十三(小栗旬)は、10年前の小学生時代、自分をいじめていた男(新井浩文)のアパートを探し当て、復讐のため越してきた。さらに男と同じ職場にバイトとして入社するも、彼は十三の顔すら覚えていなかった。不良時代と変わらず横暴かつ乱暴な男は、今では妻と小さな子供の3人で幸せに暮らしていたが、十三は手始めにその妻に接近していく。 原作漫画はかつて何人かの監督から映画化のオファーがきたというが、原作者はあえて映画経験のないCMディレクターの井上靖雄監督を選んだ。アメコミのごとくアクの強い自分の絵柄を違和感