包括的性教育で語られる「性にオープンに」「性のタブーをなくす」ということは「性のことをあけすけになんでも話す」ことではない Photo by iStock 画像ギャラリーを見る → 7月7日の都知事選告知のあとに起きた選挙ポスター問題は、三浦春馬さんの肖像権や名前を勝手に利用したポスターまで貼られるなど、「選挙」を利用したあまりに身勝手な行動が驚きをもって報じられている。その中のひとつが“ほぼ全裸ポスター”。撮影対象となっていた女性がSNSでお詫びをしていたが、彼女ひとりでやったことではないだろう。なによりも「性のタブーをなくす」という意味が完全にはき違えられてはいなかっただろうか? 「性のタブーをなくす」とは 「性をオープンに」「性へのタブーをなくそう」 昨今、そんな言葉を耳にした人も少なくないかもしれない。そして私自身、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)や包括的性教育の普及活動の中