第3、第4言語を習得する際に使われる脳の部位を特定したと、東京大などのチームが発表した。母語の習得に関わるのと同じ部位といい、チームは「これまでの常識を覆す結果。何歳になっても、子どもと同じようなやり方で新しい言語を習得することは可能だ」と説明する。 今回の結果は、大人が外国語を学ぶ上でのヒントにもなるかもしれない。 チームは、母語が日本語で、英語の習得経験がある14~26歳の男女31人に、カザフ語を学習してもらう実験をした。31人のうち約半数は、スペイン語を第3言語として学んでいる。カザフ語は、カザフスタンなどで使われている言語で、参加者が触れたのは今回が初めてという。 実験は、生まれた子どもが自然に言葉を覚える「自然習得」に近い状況を再現する形で進めた。文法のルールを教えず、複雑な構造の文章を繰り返し聞かせた後、文法的に正しいか間違っているかを画面に示した。 その後、示した文章の文法的