LRT(次世代型路面電車)とは、英語の「Light Rail Transit」の略称で、従来の路面電車よりも床が低く、振動や騒音を抑えた新しいタイプの公共交通システムです。 宇都宮市などにLRTが開業したのは、去年8月。JR宇都宮駅東口から隣の芳賀町の工業団地まで、約14.6キロの区間を結んでいます。 走行する車両は、1台が3両編成で、長さは30メートルほど。バリアフリー仕様となっていて、車いすやベビーカーが利用できるスペースも設けられています。 バスより多くの乗客を一度に運べることから、欧米の都市部では数多く見られ、国内では富山市などで導入されています。 利用者数は順調に伸びています。平日の利用者数は、1日1万2000人を超えて当初の想定どおりとなっている一方、土日祝日は想定の2倍を超える1万人前後にのぼっています。 通勤や通学の手段として定着してきたほか、日々の買い物や食事などの移動手