国民の成人年齢を18歳に引き下げる民法改正案に伴い、天皇や皇太子の成人を18歳と定めた皇室典範の規定を削除する案を政府が自民党に示したところ、「皇室への冒瀆(ぼうとく)だ」と激しい反発を受けている。政府は、国民と成人年齢がそろうので皇室典範に記載する必要がない、との判断だったが、撤回する方針だ。 皇室典範22条は、天皇、皇太子、皇太孫の成人年齢を18歳と定めている。今国会で提出予定の民法改正案が成立すれば、国民の成人年齢も20歳から18歳に引き下げられるため、もはや規定は必要ないとして、政府はほかの22の関連法とともに皇室典範も民法の付則で同時改正する方針だった。 ところが、昨秋から本格的に…