IT(情報技術)と金融を融合したフィンテック企業の利益が拡大している。世界の金融大手の2020年4~6月期決算では、フィンテック勢の利益が日米欧の大手銀を上回るケースが目立った。株式時価総額にとどまらず、業績でも逆転が始まっている。新型コロナウイルスによるデジタル化の加速が、この流れを強めそうだ。「フィジカル(実物)からデジタルへのシフトが一過性ではない強い追い風になる」。オンライン決済大手の
「困惑していますよ。ゼロか数円だった銀行の手数料が一挙に330円に上がるというんだから」 そう話すのは、ある地方自治体の会計担当者だ。最近、三菱UFJ銀行から「公金収納代行業務の手数料を引き上げたい」と通告されたという。 「公金収納代行業務」とは、住民が住民税、固定資産税、健康保険料などを自治体に納付する際、役所の窓口に出向かなくても、銀行の窓口に現金を持参すればいいというサービスのこと。自治体は銀行に手数料を支払っている。その単価を三菱UFJ銀行が急に値上げすることにしたというのだ。先の自治体だけでなく、各地の自治体と手数料の改定に向けて交渉を進め、早ければ来年4月から引き上げる方針だという。 なぜ大幅に値上げするのか。三菱UFJ銀行に限らず、銀行にとって公金収納代行業務は… この記事は有料記事です。 残り442文字(全文783文字)
最近タイのBLドラマが流行っていて、少し見たりするうちにタイに興味が湧いてきた。「タイの普通の生活」の(詳細かつコンパクトな)本を探したものの手ごろなものが無かったので、歴史と現在の政治状況を書いた新書を2冊読んだら面白かったので忘れないように自分なりに整理しておこうと思った。 仏教の国で王室への尊敬がすごくて時々クーデターが起こる、という漠然としたイメージしかなかった。つい最近、ハム太郎の替え歌で反政府デモが起こっているとかでも話題になったりした。流れを確認するとどうしてクーデターが起こるのか、どうして今反政府デモが起きているのか、といった文脈が見えてくる。 柿崎一郎『物語 タイの歴史』(2007年)はタイの通史を概観するもので、王朝以前の時代から2006年のクーデターでタクシン政権が崩壊するところまでを描いている。岩佐淳士『王室と不敬罪』(2018年)はタクシン政権崩壊に至る過程と、そ
タイの民主主義を祝う記念碑の前に群衆が集まり、戴冠式の礼服に身を包んだ国王の巨大な肖像の下で抗議のしるしに手を上げる――。 バンコクで8月16日に開かれた抗議デモには少なくとも1万人が加わった。政治集会に参加するのは初めてという人が多かった。投票箱よりも戦車によって動かされる、この国の政治に変革を迫ったのだ。 およそ8時間に及んだ抗議行動は2014年のクーデター以来最大のもので、街の中心部の大通りが黒い服を着た人々で埋め尽くされた。タイでは過去90年間に軍事クーデターが何度も繰り返されており、2014年の政変もそうしたものの1つだった。 厳密には違法なデモだが、警察は傍観 今回のデモは厳密にいえば違法だ。新型コロナウイルスを理由に非常事態宣言が発出されているためで、人々はデモに参加しただけで逮捕される可能性があった。ところが、警察はただ黙って見ているだけだった。メルセデス・ベンツのショール
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