中国・北京(Beijing)の研究所で撮影された実験用のネズミ(2006年5月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/Peter PARKS 【6月30日 AFP】最新の「過冷却」技術を用いて、ラットの肝臓の虚血許容時間(臓器摘出から移植までに許される時間)を以前の3倍に延長したとの研究論文が、29日の英医学誌「ネイチャー・メディスン(Nature Medicine)」に掲載された。人間の移植用臓器不足の緩和に向けた期待を高める成果だという。 米マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)医用工学センター(Center for Engineering in Medicine)などの研究チームが開発したこの新手法では、酸素と栄養素を大量に送り込んだ肝臓を、凍結防止剤を含む溶液中に保存した状態で冷却する。肝臓は0度未満の温度でも凍らず、細胞の損傷が起こ