死刑は回避され懲役36年の求刑へ セウォル号船長への異常なバッシング 4月に韓国南西部沖で発生した旅客船セウォル号の沈没事故から半年以上が経過した10月末、乗客らへの救助措置を怠ったとして殺人罪に問われていた船長のイ・ジュンソク被告らへの論告求刑公判が行われ、11月11日に懲役36年の一審判決が言い渡された。殺人罪は認められず、遺棄致死罪などとなった。同日、政府は残る行方不明者の捜索打ち切りも発表した。 検察側は論告求刑公判で、イ被告について「船長として船に留まる義務があるのに、何の救護措置も取らずに脱出した責任は最も重い。公判で虚偽の陳述をし、一貫して反省の様子が見られない」と主張。船長らは乗客が待機していることを承知していたのに、現場に駆けつけたタンカーからの支援申し出などを無視、自分だけ先に逃げ出したことを指摘され、「(殺人の)未必の故意」があったかどうかが、裁判の争点となった。 イ