ハマユウ系統の母豚から生まれた豚=宮崎県畜産協会提供 口蹄疫(こうていえき)の感染拡大で、宮崎県のブランド豚肉「ハマユウポーク」も被害を受けている。JA宮崎経済連が同県川南町で飼育していたハマユウポークの母豚約700頭が全頭殺処分された。さらに、隣接する県畜産試験場川南支場では、母豚の親「原種豚(げんしゅとん)」候補も殺処分に。ダブルパンチで関係者は頭を抱えている。 ハマユウポークの原種豚は、県が10年以上かけて独自に開発した「ハマユウ」系統のランドレース種と大ヨークシャー種。この2種を交雑させてできた母豚から産まれた豚のうち、日本食肉格付協会の肉質等級で「中」以上の肉を指す。 JA宮崎経済連によると、2008年度の同県の豚出荷頭数は約140万頭。うち約9万頭が「ハマユウポーク」候補だった。出荷された「候補」に農家が特色あるエサを与えるなどして、「かんしょ豚」などの派生ブランドも生産