「時代が僕を後押ししてくれた」とよく口にしていた賢三さん。謙虚で真っ直ぐ、類まれな行動力は「夢追い人」そのもの。でもその素顔は、優しくてお茶目、人を楽しませるのが大好きで、皆に愛されていた。 そんな横顔を見続け、サポートを続けて37年が経つ。振り返ると、"世界の高田賢三"と私、スケールは天と地の差があるけれど、不思議と共通点があった。 歳が20歳離れている。身長は20㎝差。体重は20kg違う。そして、賢三さんが自身のブランドをスタートしたのが30歳。私もアタッシェ・ドゥ・プレスの会社を立ち上げたのが30歳。「ケンゾー(KENZO)」の30周年を機にブランドを退いたのは1999年10月、賢三さん60歳。その20年後の2019年10月に、私も60歳で30周年を迎えた。 賢三さんは81歳の今年、新ブランド「K三(ケースリー)」をスタート。私も61歳の今年、「ミニマライズ+プラス(Minimali