秋の火災予防運動に合わせ、札幌市の白石消防署は「火の用心」と書かれた犬用ペット服を区民に無料で配布し、19日に「防火パトロール犬」の発足式を行った。犬の散歩を通じて、地域の防災意識を高めてもらうのが狙い。 灰色のペット服は消防士の防火衣をイメージしたデザインで、フードがまるでヘルメットのよう。評判は上々で、15日の配布日には用意した119着に200人近い希望者が集まった。 同市白石区の無職高橋世紀さん(63)は「1時間半並んで手に入れた。散歩しながらパトロールしたい」と愛犬を抱いて目を細めた。 企画した同署防火推進係の坂本幹祥さんは「全国でも初の試みだろう。こんなに大盛況になるとは」と予想外の人気に驚いていた。