「資本主義の終演と歴史の危機」メモ 水野和夫著 2014年3月の初版で7月に9刷 10万部突破とのこと この手の本としては、すごく異例なことじゃないだろうか。 PP研を会場に行っている脱成長研究会の題材として読んだ。 脱成長の必要、必然性がとてもスマートにまとめられている。 フランスの脱成長派の人たちにも紹介したいような気がする。できないけど。 結論は、おぼろげに考えたり、言ったりしてきたことだが、それが16世紀の歴史と連関して語られるところがすごく興味深い。 新書なのに深い。 すごくいい本だと思う。 ただ、農業、あるいは都市の肥大化についての言及がほとんどないかったことが、少し残念な感じもある。家族農業をどう安定的に再興するか、そして、この都市への集中をどのように考えるか、という視点が加わると、もっと叙述に厚みがでたのではないかと思う。とはいうものの、それは無い物ねだりで、この本からの示