中国が南シナ海で人工島を造成している問題を巡ってアメリカと中国の対立が深まるなか、アメリカ太平洋軍のハリス司令官が来週、中国を訪問し、中国軍と対話を行うことになりました。 こうしたなか、アメリカ軍の当局者は、NHKの取材に対して、アジア太平洋地域を管轄するハリス太平洋軍司令官が来月2日から5日の日程で中国を訪れ、中国軍の幹部たちと対話することを明らかにしました。 この当局者によりますと、主な議題は両国の軍事交流で、「交流の強化こそが両国の海軍の間に信頼関係を築き、誤算による衝突を避けられる」としており、人工島の問題を巡って対立が深まるなか、緊張の緩和につなげたいねらいもあるものとみられます。 今回の訪問は、アメリカ軍が人工島の周辺に艦艇を派遣する前から調整が進められていたものですが、ハリス太平洋軍司令官は、この艦艇を派遣する作戦の立案に深く関わっている人物で、一連の会談では、人工島の問題に