大阪公立大学の研究室で保管されていた青酸カリなど毒性の強い2種類の薬品がなくなっていることがわかり、大学は盗まれたり誤って廃棄されたりした可能性があるとして警察に相談することにしています。 大阪 住吉区にある大阪公立大学によりますと、今月2日、工学研究科の教員が研究室にある薬品の保管庫を調べたところ、毒性の強いシアン化カリウム、いわゆる青酸カリ25グラムとシアン化ナトリウム25グラムをそれぞれ入れた瓶、合わせて2本がなくなっているのがわかったということです。 紛失した薬品は少なくとも大人160人分の致死量に当たるということで、いずれも実験に使う目的で購入されたもののこの10年ほどは使用された記録がなく、去年6月に点検したときには保管庫にあったということです。 研究室のある建物には日中は外部の人も出入りできますが、薬品の保管庫には鍵がかけられ、所属する教員と学生しか開けられないということです