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ブックマーク / lightnovel.jp (6)

  • 少女小説の100年史、ライトノベルとの関係

    amazon.co.jp「ライトノベルに少女小説は含まれないのか?」という議論を見かけたのですが、ここでいう「少女小説」がちょっと気になりました。 「少女小説」は、"少女向けの小説"と理解されていると思うのですが、"少女向けの小説"は2000年代ぐらいから「少女向けライトノベル」と呼称されることが多く、若い読者には「少女小説」という呼称が通用しないなんて話も耳にします。「少女小説」を今風に「少女向けライトノベル」と言い換えると「ライトノベルに少女向けライトノベルは含まれないのか?」という話になってしまって命題として成立しません。 まあ、「少女小説」という呼称が用いられたのは主に戦前と1980年代~1990年代なので、ここでいう「少女小説」はその1980年代~1990年代のイメージ、つまり、氷室冴子や久美沙織が活躍した時代のコバルト文庫や花井愛子や折原みとに代表されるティーンズハートのイメー

    少女小説の100年史、ライトノベルとの関係
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    srpglove 2024/06/23
  • 氷河期世代が50代に差し掛かった今、ライトノベルをどう定義すればいいか

    ふと思い出したんですが、ライトノベル定義論のブームから、今年で20年じゃないですか。 2003年〜2004年にかけて、「若者文化の最前線、ライトノベルとは?」と、雑誌や新聞がこぞって特集したことがあったんです。電撃文庫や富士見ファンタジア文庫とかは、元々、ヤングアダルトとかジュブナイルとかティーンズ小説とかと呼ばれてたんですが、「20代30代の読者も増えたしライトノベルの方が良くない?」とネットの中で言われるようになり、それを聞いた新聞社が「え? ライトノベル? なにそれ?」と特集したのが、20年前の出来事。それ以前は「ライトノベル」って単なるローカルの方言だったんですよね。 そんな感じで、20年前から「若者向けのエンターテイメント小説」をライトノベルと呼ぶようになったのですが、この「若者向け」って、だいたい10代後半から氷河期世代までを含んでます。氷河期世代は1970年代〜1980年代前

    氷河期世代が50代に差し掛かった今、ライトノベルをどう定義すればいいか
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    srpglove 2023/01/15
    ターゲット層で決まるジャンルというところまではともかく、「団塊ジュニアの巨大なマーケットを狙って開発された」というのはずいぶんと踏み込んだなあという印象(全面的に賛同するという意味ではない)
  • 大橋崇行とライトノベルの起源

    ゼロ年代にはライトノベルの起源はいつかって話がありました。ライトノベルの祖先を遡ってくと、1980年代のソノラマコバルト、1960年代のジュブナイル、戦前戦後の少年少女小説、さらには『南総里見八犬伝』や『源氏物語』まで、いくらでもたどっていけるんですが、どこからライトノベルと呼べばいいのかって話ですね。 いや、先日、羽海野渉さんのライトノベル史の記事があったのですが、 平成ライトノベル史――#ライトノベルオールタイムベスト のための走り書き|羽海野渉|note https://note.com/wataruumino/n/n8173a9f64c7e ベースにしている論考が、いくつかあるライトノベル起源論のなかで、よりにもよって大橋崇行の少女少年小説起源説なんですよ。さすがに、大橋崇行の少女少年小説起源説はないと思うので、ゼロ年代にいくつかあったライトノベル起源論の話をまとめてみようと思いま

    大橋崇行とライトノベルの起源
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    srpglove 2021/05/26
    「ライトノベルの祖先を遡ってくと、(略)いくらでもたどっていけるんですが、どこからライトノベルと呼べばいいのかって話ですね」ですよね(そもそもここがちゃんと共有されてないように感じる議論がたまにある)
  • ライトノベル評論について纏めてみた

    ライトノベル評論について、主だった書籍などを年代順にまとめてみました。 2004年8月に出版された『ライトノベル完全読』がライトノベル評論のはじまりと言われてますが、遡ると2001年頃から「ライトノベル」という呼び方が広まりだし(「ライトノベル」という言葉自体は1990年に誕生)、2003年頃にはネットを中心に盛り上がるようになり、2004年になると読売、朝日、日経などの全国紙で取り上げられ、そして、2004年の夏から冬にかけて次々と関連が出た、という流れですね。 「ヤングアダルト」からの看板の書き換えではあるんですが、「ライトノベル」という聞きなれない小説群が、新しい最先端の文学としてもてはやされたのが、この00年代初めのムーブメントでした。 もともとライトノベルに強かったのは「SFマガジン」、そして、三村美衣や大森望といったSF系の書評家だったので、初期のライトノベル評論が「SF

    ライトノベル評論について纏めてみた
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    srpglove 2021/05/22
    プロが「批評」や「研究」として、特に商業出版でやってるものはやっぱり影響力が強いし、業界が盛り上がる分にはいいかとスルーしておいて、ヘンな話が定説になった後で困り出してももう遅い(追放ものタイトル)
  • 純文学とは何か

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    srpglove 2020/08/03
    「私の「純文学」に関する理解」「私小説的なものが「純文学」に分類される、というか、文芸誌からデビューしようと思ったら私小説っぽい作品以外はカテエラ、って感じでしょうか」ここは純文の人にツッコまれそう…
  • 少女向け小説の歴史と氷室冴子とライトノベル

    定義的には、ライトノベルは「若者向けのエンターテイメント小説」で、少女小説は「少女向けの小説」なので、コバルト文庫はもちろん、大部分の少女小説ライトノベルに含まれます。ただ、私も少女小説にはまっていたので、少女小説ライトノベルへ含めることの違和感はわかるんですよね。そこで、少女向け小説歴史を振り返りつつ、氷室冴子の功績やライトノベルとの関係について、簡単にまとめてみました。 1980年代、若者向けの小説は、氷室冴子からはじまった 少年向け、少女向けの小説は戦前からありましたが、戦後、漫画に駆逐されていきます。1970年代頃になると少女向けで生き残っていたのは「ジュニア小説」と呼ばれる性愛をテーマにする小説だけになっていたそうです。性愛をテーマって、要はエロ小説ですよね。 このエロ小説しかなかった1970年代後半にデビューしたのが氷室冴子です。 氷室冴子はデビュー当時はまだ学生だったハ

    少女向け小説の歴史と氷室冴子とライトノベル
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    srpglove 2019/11/03
    パッケージングではなく内容(ジャンル)を基準にするとしたら、クララ白書新装版は「少女小説」で銀金は「(少女向け)ライトノベル」、みたいな話になってしまうけど大丈夫?
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